フロンティアポートフォリオ

コラボレーション

志を共にする組織と提携して、気候変動を食い止める

岩の地面に立ち望遠鏡で月を観察する2人。

炭素の永久除去

資金の支出のうち8%

時に、1+1=2以上になることがあります。このファンドの主な目的は、気候変動に取り組む極めて有望なテクノロジーやソリューションに投資することであり、そのためには健全な投資先のリストが必要です。

炭素除去の分野は新しく、まだまだ発展段階にあります。世界的に見ても、この分野に専念している人は少ないでしょう。Shopifyの使命の1つは、気候問題に取り組む起業家を増やし、私たちにできる方法で彼らの成功に寄与するというものです。Shopify Sustainability Fundの目的の1つは、炭素除去産業への道を切り開く組織に資金を提供し、関連する教育の機会を援助することです。この産業が拡大するにつれ、地球環境は改善され、私たちのようなファンドの投資先も増えるでしょう。

注目の会社

Carbon180

Carbon180は気候問題に特化した非政府組織であり、政策決定者や科学者、企業と組んで、炭素についての考え方を根本から変えようと取り組んでいます。彼らの目標は、排出する炭素よりも多くの炭素を除去する世界を築くことです。

大学や研究室での何十年にもわたる研究により、現在はかなり多くの炭素除去技術がありますが、商業化に耐えられるものはほとんどありません。Carbon180がその使命を追求するうちに明らかになったのは、こうしたテクノロジーのビジネス拡大を図るために不可欠な起業家たちが少なすぎるということです。この問題に挑むため、Carbon180は多様な分野で実績のある起業家たちを探し、炭素除去企業の立ち上げとそのビジネスの拡大に必要なスキルを教えることをサポートしたいと考えました。

こうして、Carbon180 Entrepreneur In Residence Fellowshipが誕生しました。Carbon180は150人の応募者から7人のフェローを選出し、それぞれに10万ドルを付与し、さらにメンターや研究者、投資家たちを紹介しました。目標は、炭素除去企業をコンセプト化し、立ち上げ、商業化することです。2019年3月に開始した12か月におよぶプログラムで、Carbon180はそれぞれのフェローに対し、毎年10億トンの二酸化炭素を除去できる詳細な事業計画を2030年までに立てるように指示しました。

これは競争ではありません。プログラムに参加する起業家たち全員がビジネスを軌道に乗せることこそ、真の勝利と言えるでしょう。この分野には、ほぼ無限のチャンスが広がっています。彼らのようなイノベーションを起こす起業家たちが、何千人も必要とされています。だからこそ、Shopifyは2021年にEIRプログラム第2弾を支援する方法を模索しています。

EIRフェローの紹介 

「炭素除去市場の確立は、気候変動の終わりを意味するだけではありません。私たちは次のオイルブームの到来についてすでに考えています。炭素は資源です。単なる汚染源ではありません」

—Peter Minor、EIRフェローシップマネージャー、Carbon180