サイトの表示が遅い、アクセスが増えると不安定になる、運用や保守に手間がかかるといった課題がある場合は、ウェブホストの移行を検討するタイミングかもしれません。
ただし、ECサイトの移行では、サイトのデータだけでなく、商品情報、顧客情報、注文履歴、商品画像なども引き継ぐ必要があります。Shopifyへ移行する場合は、ストアのデザインや商品ページ、決済、配送なども、Shopify上であらためて整えます。
この記事では、ウェブホストの移行を考えるタイミングと、既存のECサイトからShopifyへ移行する10の手順をわかりやすく解説します。

ホスティング移行とは
ウェブホストの移行とは、現在利用しているホスティングサーバやホスティングサービスから、ウェブサイトのデータや機能を新しい環境へ移すことです。「サーバ移行」や「ホスティング移行」とも呼ばれます。
ウェブホストを移行するときは、サイトのファイルやメールを新しい環境へ移し、SSL証明書やドメインの設定を行います。ECサイトでは、商品、顧客、注文、在庫などのデータに加え、決済や配送、外部システムとの連携も確認する必要があります。なお、Shopifyへ移行する場合は、ホスティング環境だけでなく、プラットフォームの移行が必要になるため、サイトそのものを再構築します。

ウェブホストを移行する基本的な流れ
ウェブホストの移行では、現在のサイトを停止してから作業を始めるのではなく、新しい環境を準備し、表示や機能を確認してから接続先を切り替えるのが基本です。
主な流れは次のとおりです。
- 現在のサイトにあるファイル、データベース、画像、メール、各種設定を確認する
- 移行に必要なデータをバックアップする
- 新しいホスティング環境を契約し、サイトのデータを移す
- 仮URLやテスト環境で、ページの表示やフォームなどの機能を確認する
- ドメインのDNS設定を変更し、新しい環境へ接続する
- 公開後に表示崩れ、リンク切れ、メールの送受信などを確認する
ECサイトの場合は、さらに商品、顧客、注文、在庫、決済、配送などのデータや設定を引き継ぎます。また、外部アプリや業務システムとの連携が、新しい環境でも正常に動作するかを確認する必要があります。移行作業中も旧サイトで注文や会員登録が行われる場合は、最初のデータ移行後に追加された差分データを、公開直前にもう一度移します。

ウェブホストの移行を検討すべきタイミング
サイトの表示速度や安定性に課題がある時
ページの表示に時間がかかるなどの問題が発生している場合は、現在のホスティング環境がサイトの規模やアクセス数に合っていない可能性があります。画像の圧縮やサイト構成の見直しといった対策を行ってもサイトの表示速度が改善しない場合は、より処理能力や安定性の高いホスティング環境への移行を検討しましょう。
セキュリティを強化したい時
ソフトウェアの更新やセキュリティ対策、バックアップなどの管理に不安があり、セキュリティを強化したい時も、ウェブホストを見直すタイミングです。
特にECサイトでは、顧客情報や注文情報を扱うため、セキュリティ対策を継続的に確認する必要があります。管理機能やサポート体制が整ったホスティング環境へ移行すると、担当者の負担を抑えながら、安全な運用環境を整えられます。
アクセスや注文の増加への対応が必要な時
商品数や利用者数、注文件数が増え、サイトの表示が遅くなったり、管理画面での処理に時間がかかったりするようになったときは、ウェブホストを見直すタイミングです。
特に、キャンペーン中や繁忙期などにアクセスが集中し、サイトが不安定になってしまった場合は、現在の環境が事業規模に合わなくなっている可能性があります。今後の事業成長を見据えて、十分な処理能力があり、アクセス増加に合わせて柔軟に拡張できるスケーラビリティの高いホスティング環境への移行を検討しましょう。
運用や保守の負担が大きい時
サーバの更新、障害対応、バックアップ、セキュリティ対策などに多くの時間がかかっている場合は、運用方法そのものを見直す必要があります。
保守機能やサポートが手厚いサービスを利用すれば、技術的な管理の一部をサービス提供会社に任せられます。社内の担当者は、商品管理や販売促進、顧客対応など、売上や顧客体験に直接関わる業務へ時間を使いやすくなります。
EC機能や外部サービスとの連携を拡充したい時
現在のサービスで、希望する決済方法や在庫管理、配送連携、マーケティング機能などを利用できず、運用に支障が出てきたときは、ウェブホストの移行を考えるタイミングです。
事業の成長に伴って、会計ソフト、受注管理システム、CRM(顧客管理)、倉庫管理システムなどとの連携が必要になる場合もあります。現在必要な機能に加え、今後追加したい販売チャネルや業務システムも整理し、事業の変化に対応できる移行先を選びましょう。

ECサイトをShopifyへ移行する10の手順
- 現在のサイトのデータを整理してバックアップする
- Shopifyストアを準備する
- 商品情報と商品画像を移行する
- 顧客情報を移行する
- 注文履歴を移行する
- ブログ記事や固定ページを移行する
- ポイントやレビューを移行する
- 定期購入の契約情報を移行する
- 販売設定を行い、サイトをテストする
- ドメインを切り替えてサイトを公開する
1.現在のサイトのデータを整理してバックアップする
まずは、現在のECサイトにある商品、顧客、注文、ページ、画像などを一覧にし、Shopifyへ移すものと移さないものを整理します。そのうえで、移行に必要なデータや設定を保存します。主なバックアップ対象と保存方法は、次のとおりです。
- 商品、在庫、顧客、注文履歴などの情報:管理画面からCSVファイルなどで出力する
- 商品画像や動画:元ファイルをダウンロードし、わかりやすいファイル名を付けて保存する
- ブログ記事や固定ページ:CMSのエクスポート機能を使うか、本文を文書ファイルなどに保存する
- サイトのデザイン:トップページ、商品ページ、ヘッダー、フッターなどを画面キャプチャで記録し、ロゴやバナーなどの元データも保存する
- 配送方法、配送料、税金の設定:設定内容を画面キャプチャや文書で記録する
- アプリや外部システムの設定:連携先や設定内容を画面キャプチャや文書で記録する
- ドメインやメールの接続設定:DNSレコードやメール設定を画面キャプチャやテキストで保存する
- 現在のページURL一覧:サイトマップや管理画面から一覧を出力する
出力した元データは直接編集せず、複製したファイルを移行作業に使用しましょう。
2.Shopifyストアを準備する
移行先となるShopifyストアを作成し、サイトの基本設定とデザインを整えます。まずは、ストア名や事業者情報などの基本情報を登録します。
次に、ブランドや商品の見せ方に合うテーマを選び、ロゴ、色、フォント、ヘッダー、フッター、メニューなどをカスタマイズして、ページレイアウトを整えます。
より自由度の高いデザインや独自の購入体験が必要な場合は、Shopifyのヘッドレスコマース向け開発スタックであるHydrogenを使い、独自のストアフロントを構築する方法もあります。Hydrogenを利用する場合は開発作業が必要になるため、必要な機能や運用体制を整理し、開発会社やShopifyパートナーへの依頼も検討しましょう。
また、決済方法、配送、通知などの販売設定は、サイトの公開前までに設定し、テスト注文で正常に動作することを確認しておきましょう。
3.商品情報と商品画像を移行する
商品情報や商品画像は、Shopifyがテンプレートとして用意しているサンプル商品CSVを使って一括でインポートします。
Shopifyの商品CSVとは、商品名、説明、価格、SKU、バリエーション、商品画像のURLなどを、Shopifyが指定する列にまとめたCSVファイルです。商品情報と商品画像は、基本的に同じ商品CSVを使って移行します。
Shopifyでは、CSVファイルの編集にGoogle スプレッドシートの利用を推奨しています。ほかの表計算ソフトを利用する場合は、特殊文字や文字コードに注意し、ShopifyへインポートするCSVファイルをUTF-8形式で保存してください。
商品CSVに入力する主な項目は、次のとおりです。
|
列名 |
内容 |
記入例 |
|
Title |
商品名 |
コットンTシャツ |
|
URL handle |
商品ページのURLに使用する文字列 |
cotton-tshirt |
|
Description |
商品説明 |
綿100%の半袖Tシャツ |
|
Vendor |
ブランド名や販売元 |
SAMPLE |
|
Product category |
Shopify標準商品分類の中にある正式な商品カテゴリー |
Apparel & Accessories > Clothing > Clothing Tops > Shirts |
|
Type |
ストア内で使用する商品タイプ |
Tシャツ |
|
Tags |
商品の分類や検索に使用するタグ |
春夏, メンズ, コットン |
|
Published on online store |
オンラインストアへの公開可否 |
True |
|
Status |
商品を公開中、下書き、アーカイブ済みのどの状態にするか |
Active |
|
SKU |
商品やバリエーションの管理番号 |
TS-001-BLK-M |
|
Barcode |
JANコードなどの商品バーコード |
4901234567890(サンプル) |
|
Option1 name |
1つ目のバリエーション項目名 |
サイズ |
|
Option1 value |
その行に登録する1つ目の値 |
M |
|
Option2 name |
2つ目のバリエーション項目名 |
色 |
|
Option2 value |
その行に登録する2つ目の値 |
黒 |
|
Price |
販売価格 |
5000 |
|
Inventory quantity |
そのバリエーションの在庫数 |
20 |
|
Product image URL |
商品画像のURL |
https://example.com/item01.jpg |
|
Image position |
その商品画像の表示順 |
1 |
|
Image alt text |
商品画像の代替テキスト |
白いコットンTシャツ |
|
Variant image URL |
特定のバリエーションに設定する画像URL |
https://example.com/item01-black.jpg |
|
SEO title |
検索結果に表示するページタイトル |
コットンTシャツ|SAMPLE |
|
SEO description |
検索結果に表示する説明文 |
綿100%の着心地のよいTシャツです |
- 色やサイズなどのバリエーションがある商品は、組み合わせごとに行を分けます。たとえば、サイズがMとL、色が黒と白の場合は、「M・黒」「M・白」「L・黒」「L・白」をそれぞれ別の行に入力します。同じ商品に属する行では同じURL handleを使用し、2行目以降にはSKU、オプション値、価格、在庫数など、バリエーションごとに異なる情報を入力します。
- 商品画像は、Product image URLに外部からアクセスできる画像ファイルのURLを入力します。複数の画像がある場合は、画像ごとに行を分け、同じURL handleと表示順を入力します。移行元サイトの画像URLを利用する場合は、画像の取り込みが完了するまで旧サイトを停止しないように注意しましょう。
- Inventory quantityは、在庫を管理するロケーションが1つの場合に使用します。複数の店舗や倉庫で在庫を管理する場合は、商品CSVとは別に在庫CSVを使用します。
4.顧客情報を移行する
顧客情報もShopifyの顧客CSVを使って一括でインポートできます。
まずはShopify公式の顧客CSVテンプレートをダウンロードし、移行元から出力した顧客データをShopifyの形式に合わせて成形します。
顧客CSVに入力する主な項目は、次のとおりです。
|
列名 |
内容 |
例 |
|---|---|---|
|
First Name |
顧客の名 |
太郎 |
|
Last Name |
顧客の姓 |
山田 |
|
|
メールアドレス |
taro@example.com |
|
Accepts Email Marketing |
メールマーケティングへの同意状況 |
yes |
|
Default Address Company |
会社名 |
株式会社サンプル |
|
Default Address Address1 |
番地や町名などの部署 |
丸の内1-1-1 |
|
Default Address Address2 |
建物名や部屋番号 |
サンプルビル101 |
|
Default Address City |
市区町村 |
千代田区 |
|
Default Address Province Code |
都道府県コード |
JP-13 |
|
Default Address Country Code |
国コード |
JP |
|
Default Address Zip |
郵便番号 |
100-0005 |
|
Default Address Phone |
配送先住所に登録する電話番号 |
+819012345678 |
|
Phone |
顧客プロフィールの電話番号 |
+819012345678 |
|
Accepts SMS Marketing |
SMSマーケティングへの同意状況 |
no |
|
Tags |
顧客を分類するタグ |
VIP, 法人顧客 |
|
Note |
顧客に関する社内メモ |
請求書払いを希望 |
|
Tax Exempt |
顧客を免税対象にするか |
no |
- メールやSMSによるマーケティングへの同意状況は、顧客から同意を得ている場合は”yes”、得ていない場合は”no”を入力します。メールアドレスや電話番号が登録されているだけで、同意済みとして移行しないようにしてください。
- 住所には、所定の国コードや都道府県コードを入力します。たとえば、日本の国コードは “JP”、東京都の都道府県コードは”JP-13”です。
- 旧サイトで使用していたログインパスワードは、顧客CSVではShopifyへ移行できません。サイトの切り替え前後に、新しいサイトのURLや公開日、ログイン方法、ポイントや会員ランクの扱い、問い合わせ先などを顧客へ案内しましょう。
5.注文履歴を移行する
過去の注文履歴は、商品や顧客のようにShopifyの標準CSVを使って管理画面から直接インポートすることはできません。移行する場合は、Shopify App Storeの移行アプリやAPIを利用するか、Shopifyパートナーへ依頼します。
注文履歴を移行する前に、どこまでのデータをShopifyへ引き継ぐかを決めます。すべての注文を移すほか、未出荷や対応中の注文だけを移す、返品や問い合わせに必要な期間分だけを移すといった方法もあります。
過去の注文をShopifyへ移行しない場合でも、旧サイトから注文データを出力して保存しておけば、問い合わせ、返品、会計処理などに利用できます。
注文履歴を移行する場合は、商品と顧客を先にインポートし、その後で注文を移します。この順番で進めることで、注文と商品、顧客を正しく関連付けやすくなります。
なお、過去の注文をインポートすると、スタッフに新しい注文の通知メールが送信される場合があります。不要な通知を避けたい場合は、注文の移行前に新しい注文通知を一時的に無効にし、移行完了後に再び有効にします。
6.ブログ記事や固定ページを移行する
ブログ記事、会社情報、利用ガイド、よくある質問、規約などの商品以外のコンテンツも、旧サイトからShopifyへ移行します。
ページ数が少ない場合は、タイトルや本文をコピーし、Shopifyのブログ記事または固定ページとして登録します。ページ数が多い場合は、移行アプリやAPIの利用、Shopifyパートナーへの依頼を検討しましょう。
本文中の画像はShopifyへアップロードし、旧サイトの画像URLを参照したままにしないようにします。旧サイトを停止すると画像が表示されなくなる可能性があるためです。
移行後は、見出し、表、内部リンク、画像などが正しく表示されているかを、パソコンとスマートフォンの両方で確認します。旧サイトのHTMLをそのまま貼り付けると、不要なタグやスタイルが残る場合があるため注意してください。
旧サイトとShopifyでURLが変わる場合は、新旧URLの対応表を作成し、旧URLから対応する新URLへのリダイレクトを設定します。リダイレクトを設定することで、旧ページへのアクセスを新しいページへ引き継ぎ、これまで蓄積したSEO効果を維持しやすくなります。
7.ポイントやレビューを移行する
ポイントや商品レビュー、ギフトカードなどは、商品や顧客の標準CSVとは別に移行方法を確認します。
ポイントや会員ランクを移行する場合は、現在利用しているサービスから顧客ごとのポイント残高や会員ランクを出力し、Shopifyで利用するアプリがインポートに対応しているか確認します。アプリによって、利用できるCSV形式や移行できる項目が異なります。
商品レビューも、Shopifyで導入するレビューアプリの形式に合わせて移行します。レビュー本文、評価、投稿者名、投稿日、商品IDやSKUなどを出力し、Shopifyの商品と正しくひもづけます。
未使用のギフトカードや残高がある場合も、現在のデータをそのまま標準CSVで取り込めるとは限りません。新しいギフトカードの発行やストアクレジットへの付与など、代替方法を含めて対応を決めましょう。
ポイントや会員ランク、残高などは顧客に直接影響します。移行前に対応方法を決め、必要に応じて新しいサイトでの利用方法や再登録の手順を案内してください。
8. 定期購入の契約情報を移行する
サブスクを提供している場合は、継続中の顧客契約もShopifyへ移行します。たとえば、どの顧客が、どの商品を、どの頻度で購入しているか、次回の請求日はいつかといった情報です。
Shopifyの公式アプリShopify Subscriptionsでは、サンプルの契約CSVファイルを使って、対象となる外部のサブスクリプションアプリや別のShopifyストアから、既存の定期購入契約をインポートできます。このCSVは、定期購入プランを新しく作るためのものではなく、すでに継続している顧客の契約を引き継ぐために使用します。
契約CSVに入力する主な項目は、次のとおりです。
|
契約CSVの列名 |
内容 |
例 |
|
handle |
同じ定期購入契約に属する行をまとめるための識別子 |
monthly-coffee-001 |
|
upcoming_billing_date |
次回の請求日時 |
2026-07-01T00:00:00Z |
|
customer_id |
契約者に対応するShopifyの顧客ID |
6320530986896(サンプル) |
|
cadence_interval |
購入頻度の単位 |
MONTH |
|
cadence_interval_count |
購入間隔 |
1 |
|
line_variant_id |
契約商品に対応するバリエーションID |
53154087005812(サンプル) |
たとえば、cadence_intervalがMONTH、cadence_interval_countが1の場合は、「毎月」の定期購入を表します。
9. 販売設定を行い、サイトをテストする
データの移行と販売設定が完了したら、サイトを公開する前に動作を確認します。
商品情報、画像、価格、在庫、バリエーションなどが正しく反映されているか確認し、実際にテスト注文を行います。カートへの追加、配送料や税金の計算、決済、注文通知、在庫の更新などが正常に動作するかを確認しましょう。
あわせて、ブログ記事や固定ページの表示、リンク、お問い合わせフォーム、スマートフォンでの操作も確認します。URLが変わるページには、旧URLから新URLへのリダイレクトを設定します。
テスト注文では、通常の注文だけでなく、送料無料、ディスカウント適用、複数商品の同時購入、残り在庫が僅かな商品など、実運用で発生し得るさまざまな条件に変えてテストを行います。会計ソフト、倉庫管理システム、配送サービスなどと連携している場合は、注文データが正しく送信されているかも確認しましょう。
10.ドメインを切り替えてサイトを公開する
すべてのテストが完了したら、ドメインをShopifyへ接続してサイトを公開します。現在のドメインをそのまま利用する場合は、ドメインを管理しているサービスでDNS設定を変更します。
公開後は、主要なページを表示できるか、注文や決済が正常に行われているか、旧URLから新URLへ正しく移動できるかを確認します。旧サイトやバックアップはすぐに削除せず、必要なデータを確認できる状態で一定期間保管しておきましょう。
まとめ
サイトの表示速度や安定性、セキュリティ、運用負担などに課題があるなら、ウェブホストの移行を検討すべきタイミングです。アクセス数や注文件数が増えて現在の環境では対応しにくくなった場合や、EC機能や外部サービスとの連携を広げたい場合は、事業の成長に合った移行先を検討しましょう。
ECサイトを移行するときは、ウェブサイトのファイルだけでなく、商品情報、顧客情報、注文履歴、商品画像、ブログ記事、ポイント、レビューなど、さまざまなデータを引き継ぐ必要があります。
Shopifyへ移行する場合は、商品情報や顧客情報をCSVファイルで取り込めます。注文履歴など、標準CSVでは移行できないデータについては、移行アプリやAPIを利用するか、Shopifyパートナーへ依頼する方法があります。あわせて、ストアのデザインや決済、配送、アプリ連携なども整え、公開前にテスト注文やページの表示確認を行いましょう。
移行後も安定して運用できるよう、現在の課題だけでなく、今後のアクセス増加や販売チャネルの拡大も見据えて、スケーラビリティの高い環境を選ぶことが重要です。
ウェブホストの移行に関するよくある質問
ウェブホストを移行する時は、ドメインも変更する必要がある?
ウェブホストの移行と、ドメインの管理事業者を変更する「ドメイン移管」は別の手続きです。ドメインを現在の事業者で管理したまま、新しいホスティング環境へ接続することもできます。
現在使用しているドメインをそのまま利用する場合は、ドメインを管理しているサービスの管理画面でDNS設定を変更し、接続先を新しいホスティング環境へ切り替えます。
移行中に旧サイトへ入った注文は、どのように引き継ぐ?
最初にデータを移行してから新しいサイトを公開するまでの間に、旧サイトへ新しい注文や顧客情報が追加されることがあります。この期間に増えたデータを「差分データ」として、公開直前にあらためて移行します。
作業中のデータ増加を抑えるため、切り替え直前に旧サイトの注文受付を一時停止する方法もあります。ただし、停止時間が長いと販売機会を失うため、データ量や移行方法に合わせて判断します。
Shopifyへ移行したあと、旧サイトのURLはどうする?
旧サイトとShopifyでURLが変わる場合は、旧URLから対応する新URLへリダイレクトを設定します。たとえば、旧サイトの商品ページへアクセスした人を、Shopify上の同じ商品のページへ自動的に移動させます。
リダイレクトを設定しないと、検索結果や外部サイト、過去のメールなどに残っているリンクからアクセスした際に、404エラー(ページ未検出)が表示される可能性があります。移行前に商品ページ、カテゴリーページ、ブログ記事などの旧URLを一覧にし、それぞれの新URLを対応させた表を作成して、リダイレクト漏れを防ぎましょう。












