ドロップシッピングビジネスの始め方を学ぶことは、ほかの種類のベンチャー同様に、簡単ではありません。とはいえ、起業家への最初のステップとしては最適です。在庫をもつことなく商品を販売でき、事前に仕入れの代金を払う必要もありません。あなたが新しいベンチャー事業に真剣に取り組めば、長期的に持続できる収入源をうみだすことが可能です。
ドロップシッピングについて真剣に考えているなら、今回の完全版チュートリアルにあるビジネスとファイナンスのステップを実行することを検討してください。
最初から義務的なものもあれば、良いアイデアというだけのものもありますが、これらに事前に対処しておくことで、今後の時間と頭痛の種を削減できます。
目次
ドロップシッピングとは?
ドロップシッピングは、在庫をもつことなく直接、商品を販売できるEコマースのビジネスモデルです。サイトで商品が売れると、メーカーや卸業者から直接、購入者に商品が発送されます。
お客さまは、あなたが設定した小売価格を支払い、あなたはメーカーや卸業者に卸売価格を支払い、残りが利益となります。あなたが商品を扱ったり、在庫に投資したりする必要はありません。
ドロップシッピングに最適な商品を販売するためには、サプライヤーのアカウント登録をする必要があります。
ドロップシッピングストアのためにサプライヤーを見つけ出す方法はおもに2つです。
- Dropship Direct、Alibaba、AliExpressなどのサプライヤーデータベースを使う。
- Oberloなど、ストアのバックエンドに統合できるサプライヤーディレクトリを使う。
Shopifyストアでドロップシッピングを始める一番簡単な方法はOberloを利用することです。OberloからAliExpressを通じて数百万商品を調達でき、ボタンのクリック1つであなたのストアに直接インポート可能です。
お客さまがあなたのストアで買い物をすると、Oberloが自動でその注文を処理します。あなたは、注文の詳細が正確か再確認して、注文ボタンをクリックするだけ。すると商品がAliExpressドロップシッピングから世界中どこへでもお客さまの元へと発送されます。
ドロップシッピングのビジネスモデルにおいては、あなたが責任をもつのはウェブサイトと自分のブランドを作成すること、そして販売したい商品を決定して販促活動をすることです。また、良い利益率をもたらす価格や送料を決めることも担います。
利益をうみだすドロップシッピングビジネスを始めるための9ステップ
- ビジネスを始めることにコミットする
- ドロップシッピングのビジネスアイデアを選ぶ
- 競合をリサーチする
- ドロップシッピングのサプライヤーを選択する
- 自分のネットショップを構築する
- ビジネスの形態を決める
- ファイナンスの準備をする
- ドロップシッピングストアを宣伝する
- オファーの内容を分析して向上させる
1 ビジネスを始めることにコミットする
ほかのビジネス同様、ドロップシッピングをおこなうには相当の注力と長期的な視点が要求されます。数週間のパートタイムの仕事で大金を得ることを望んでいるなら、失望するだけです。必要な投資や潜在利益について、現実的な期待をもってアプローチすることが大切で、そうすれば落胆して辞める可能性もかなり低くなります。
ドロップシッピングビジネスを始めるときは、時間とお金のどちらかをかなり使うことになるでしょう。
ドロップシッピングビジネスに時間を投資する場合
自力で汗をかいてビジネスを立ち上げるアプローチをわたしたちはお勧めします。とくに初めてドロップシッピングの起業をする場合には。大金を投資するよりも、この方法が好ましい理由はいくつかあります。
- ビジネス運営の表も裏も学ぶことができます。このことは、ビジネスが成長して拡大する局面でほかのことを管理するときに重要になってきます。
- 心からお客さまとマーケットを理解することができ、良い決断を導けます。
- 成功に必須とはいえない無駄なプロジェクトに大金を費やすことを防げます。
- 良い起業家になるための新しいスキルをいろいろ獲得できます。
現実的には、新しいネットショップを準備するために仕事を辞めて6ヶ月を費やせる人はほとんどいません。多少大変ではあるものの、9時〜5時の仕事をやりながらドロップシッピングを始めることは十分可能です。ただしカスタマーサービスとフルフィルメントタイムに関してそれなりの見込みがあることが前提です。事業が成長してくれば、キャッシュフローと利益率が許す限り自分のビジネスにフルタイムで取り組むことが可能になります。
すべてのビジネスと起業家は独特ですが、週に約10〜15時間の作業で、12ヶ月以内に毎月1,000ドル〜2,000ドルの収益源をうみだすことは十分に可能といえます。
フルタイムで取り組むことが可能なら、それは利益向上の可能性とドロップシッピングの成功(英語)にとって最善の選択でしょう。初期の段階ではとくに、マーケティングに全力を注ぐのが得策です。勢いを作ることが不可欠だからです。わたしたちの経験上、平均的な5万ドルの仕事の代わりとなるドロップシッピングビジネスのためには、マーケティングを強化するフルタイムの仕事が通常は最低12ヶ月必要となります。
これは、わずかな見返りのために多大な労力を払うという印象かもしれませんが、2つのことを頭に入れておきましょう。
- ドロップシッピングビジネスが稼働し始めたら、それをメンテナンスするために必要な時間は週40時間の仕事よりはるかに少なくなります。あなたの投資は、ドロップシッピングモデルの効率性と拡張性によって報われることになるのです。
- ビジネスの構築は、たんに収入源をうみだすだけにとどまりません。今後売ることのできる資産も築いていることになるのです。本当のリターンについて考えるなら、あなたが増加させる株式価値とキャッシュフローも考慮してください。
ドロップシッピングビジネスに資金を投資する場合
まとまったお金を投じることでドロップシッピングビジネスを構築して成長させることは可能ですが、わたしたちはそうしないようにアドバイスしています。今までにビジネス成長させるための2通りのアプローチ(自分でやる場合とプロセスをアウトソースする場合)を試してきましたが、もっとも成功したのは、たいていの仕事を現場で自分たちがやったときです。
初期の段階では、ビジネスをゼロから立ち上げて成功させるために深く投資できる人物が重要になります。すべてのレベルでビジネスを理解していないと、高額なプログラマーや開発者、マーケターの言いなりになってしまい、利益をすぐに吸い取られてしまうでしょう。本当に何もかもを自分でやる必要はないのですが、ベンチャーの動き出しの時点から、あなたが主要な原動力になることを強くお勧めします。
ただ、多少の予備キャッシュは必要です。ビジネスの立ち上げと運営に1,000ドル程度は見ておきます。マイナーな運営費(ウェブホスティングやドロップシッピングのサプライヤー(英語))や、後で述べる会社設立費用などに使われることになるはずです。
2 ドロップシッピングのビジネスアイデアを選ぶ
次のステップでは、必須のマーケットリサーチをおこないます。小売店をオープンするときにロケーションや競合、トレンドを調べるのと同じように、関心のあるニッチ領域を調査し、収益性に基づいて決断する必要があります。ただし実際のところ、販売する商品のアイデア(英語)を得るのはそれなりにむずかしいです。
あなたの次のドロップシッピングビジネスのために、Shopifyではプラットフォーム上のトップ販売商品カテゴリーに基づいてトレンド商品のリストをまとめています。よりニッチでトレンドの商品に集中することで、大手の実績ある企業と競合することなく、買い物客の注目と牽引力を得られます。
ニッチ商品は、情熱的なカスタマーベースをもっていることが多いです。そのため、商品認知を高めれば、特定層に販売するのが容易になります。フィットネス、ファッション、美容製品、エレクトロニクス、スマホアクセサリー、ヨガ関連アイテムなどは、予算がなくても始められるドロップシッピングのスタート地点として優れています。
ニッチなドロップシッピングストアの例がこちらです。
- 犬好きのための犬用蝶ネクタイ
- iPhoneオーナーのためのiPhoneケース
- キャンパーのためのキャンピングギア
- フィットネス愛好家のためのエクササイズ器具
また、以下のツールを使ってドロップシッピングのビジネス案をテストすることができます。
Googleトレンド: Googleトレンドは、どの商品が上昇中あるいは下降中のトレンドにあるか、またトレンドになる季節はいつなのかを確認するのに役立ちます。Googleトレンドでは検索ボリュームが表示されないことに注意してください。そのため、使用するときはKeywords Everywhereなどのキーワードツールと相互に参照して商品の検索人気を確かめる必要があります。
Keywords Everywhere:このキーワードリサーチツールは、あなたの商品とその競合の月間の検索ボリュームを表示します。ドロップシッピングビジネスのアイデアの人気を測るために、また将来の新商品のアイデアの参考に、この情報を利用できます。
Oberlo注文数: Oberloでは、注文数に基づいて商品を検索できるので、ビジネスアイデアの可能性を見定めることができます。
ドロップシッピングビジネスを始めようとしている人にとって、eコマースの隆盛は素晴らしいメリットですが、同時に数多くの競合もうみだしています。商品を販売して成功するためにビジネスプランをまとめるとき、競合リサーチも欠かせなくなるでしょう。
3 競合をリサーチする
ストアで販売するものを見つけられたら、次は競合がだれで、彼らがどのように事業をしているかを理解する必要があります。あなたの競合は、おそらく成功の手がかりを握っていて、あなたのドロップシッピングビジネスの強力なマーケティングプランを立てる助けになるはずです。
選択した市場に競合が多い場合(これはドロップシッピングにとって良いことです)、競合リサーチは5社ほどに制限して、そのなかにたとえばWalmartやAmazonのような大手プレーヤーを1〜2社含めます。こうすることで次のステップのプランに集中できます。
競合リサーチの方法はいくつかあります。
- Google検索:検索エンジンはスタート地点としてわかりやすいですね。トップ5の競合をリストアップするためにGoogleを使いましょう。「イヤープラグ」などの検索ワードでまずはシンプルに検索します。トップ10の検索結果は、トップの競合がだれで、どのように商品を販促しているかを示してくれます。特定の国に注目したいなら、そのエリアにおけるキーワードデータを知るために、AhrefsやSEMRushなどのサードパーティツールを使用することができます。
- SimilarWebやAlexaなどの競合調査ツール:これらのツールは、競合を見つけてオンラインでのアクティビティを追跡するのに最適です。競合のウェブサイトの情報、SNSプロフィール、トップのトラフィックソース、ビジターの数、さらに彼らの競合の情報などが得られます。
- SNSチェック:あなたのニッチ領域のFacebook広告を検索して、市場のトップ企業を確認します。その企業はどのようにお客さまとコミュニケーションをとっているか、フィードはどうデザインされているか、エンゲージメントはどれくらいか、といったことを見て、さらに隈なくチェックするならフィードをフォローします。これらの情報は、自分のビジネスの目立たせ方とSNSマーケティング戦略の向上に活かせます。
- 競合のメールリストに登録:競合のアップデートを直で受け取りたい? メールリストに登録してマーケティング戦略の中身をのぞいてしまいましょう。お客さまを購入に駆り立てるためのプロモーションなども同時に学べます。
競合のトップから学べることは何でも学んでください。ウェブサイト、価格、マーケティング手法、商品説明、評判、など。リサーチ内容はスプレッドシートにまとめておけば、自分のストアについて意思決定する際に参照できて役立ちます。たとえば、ビジネス促進のためにメールマーケティングをおこないたいとき、競合がすでにやっているかどうか、どのような戦術を使っているかを1箇所で確認できます。
4 ドロップシッピングのサプライヤーを選択する
サプライヤーの選択は、ドロップシッピングを成功させるうえで重要なステップです。サプライヤーなくしてはドロップシッピングビジネスは商品を発送できなず、存続もできません。
ここまでの時点であなたは売りたい商品の収益性を調べ上げています。次は成長させることのできる高品質なサービスを提供するドロップシッピングサプライヤーを見つける必要があります。Shopifyのようなeコマースプラットフォームでは、あなたのネットショップとOberloを接続して、可能性のあるサプライヤーを見つけるオプションがすぐに利用できます。
Oberloはオンライン販売できる商品を簡単に見つけるためのマーケットプレイスです。エレクトロニクス、ファッション、おもちゃ、流行アイテム、何であれ利益率の良い商品を世界中のドロップシッピングサプライヤーから調達して、あなたのストアにワンクリックで追加できます。アプリが注文を管理してサプライヤーに転送するため、あなたは梱包や配送、在庫管理を心配する必要がありません。開始するのに費用はかからないのです。
OberloアプリはAliExpressを使用して、商品の発見とストアへの追加をサポートします。商品の品質や配送時間、サプライヤーのもっと詳しい情報などを知りたい場合は、Oberloの商品ページで確認できます。
サプライヤーのリンクをクリックすると、AliExpressのページに行き、レビューや売れ筋商品などが見られます。
1つ忘れてはいけないことがあります。中国のサプライヤーを利用するときは、eパケット配送を提供する商品を販売するようにしてください。eパケットは、中国からのアイテムを米国、英国、カナダなどに送る場合の手頃な配送戦略です。中国からの商品を何ヶ月もお客さまに待ってもらうのではなく、数ドルの費用で2週間以下の待ち時間にできます。
5 自分のネットショップを構築する
ドロップシッピングビジネスを始めるために次に必要なのは、Shopifyのようなeコマースプラットフォームです。これは、トラフィックを送ったり、商品を販売したり、支払いを処理したりするためのホームとなります。
Shopifyならネットショップの立ち上げは簡単です。完全な機能を備えたeコマースプラットフォームであり、オランインを含めた複数の場所での販売や複数通貨での支払いが可能で、商品管理と支払いの受付も簡単にできます。
Shopifyを使用するのにデザイナーや開発者である必要はありません。ドメイン名の提案からロゴのデザインまで、すべてをサポートするツールが備わっていて、ストアの見た目や雰囲気を変えるのもストアビルダーとShopifyテーマで簡単におこなえます。
ネットショップを立ち上げるためのガイドが必要ですか? Shopifyの14日間無料トライアルを開始して、Shopifyストアの始め方:ステップバイステップガイドをお読みください。
6 ビジネスの形態を決める
事業に真剣に取り組むなら、しっかりとしたビジネスの構造を準備する必要があります。わたしたちは法律家ではないので法的なアドバイスはできませんが、一般的な3つの事業形態をご紹介します。
個人事業
実行するのが一番簡単ですが、個人の責任に関する保護はありません。事業が訴えられたら場合、個人資産が危険にさらされる可能性があります。提出書類は少なく、事業収益を個人の税務申告で報告するだけです。
有限責任会社(LLC)
LLCの場合は法人として事業を形成できるので、個人資産の保護は強化されます。有限責任の保護は万全とまではいえませんが、個人事業よりは保護の度合いが大きいです。要求される書類が増え、設立費用と事業運営の税金の支払いが発生します。
株式会社
もっともメジャーな設立形態が株式会社で、適切におこなえば最大限の責任保護が提供されます。設立費用は高くなり、収益が株主に直接課税されるわけではないので、税金には注意が必要です。
では、どの形態を選べばいいのでしょうか? 繰り返しになりますが、わたしたちは法律家ではないので、設立に関しては専門家に相談することをお勧めします。ほとんどの小規模な起業家は、個人事業かLLCを選ぶ傾向にあります。個人的には、わたしたちのドロップシッピングビジネスにはLLCを採用しています。責任保護、個人財政からの自律性、費用の面でベストなトレードオフを提供していると感じたからです。
注:事業形態のあり方は国によって異なります。
7 ファイナンスの準備をする
ビジネスを始めたばかりの起業家がやりがちな間違いの1つが、個人と事業のお金を一緒にしてしまうことです。会計が面倒でわかりにくくなり、事業責任を個人で引き受けることにもつながります。
個人のお金と事業のお金は可能な限り分けておきます。一番いいのは、事業名の銀行口座を開設することです。以下の準備をしておきましょう。
当座預金口座
1つの当座預金口座でビジネスの財務をやりくりするべきです。すべての事業収入がそこに振り込まれ、すべての事業経費がそこから引き出されます。こうすると会計(英語)がかなり楽になり、すっきりします。
クレジットカード
事業費用の支払いとドロップシッピングの在庫購入のためだけに使用するビジネスクレジットカードを作ってください。大量の商品をサプライヤーから購入するため、かなりのポイントやマイルなどが貯まることが考えられます。クレジットカード会社によっては、多くの特典プログラムが用意されています。
消費税の徴収
消費税が課税される条件に当てはまる場合、管轄の税務署に消費税を納税することになります。小売業として税務署に申請し、消費税を収める頻度などを確認しておきましょう。
事業ライセンス
国や自治体によって事業許可が必要となり、定期的な更新が求められるケースがあります。これはドロップシッピングビジネスの内容によって要件が異なります。多くの人はホームオフィスで仕事をするでしょう。法律や条例などで規制があるかどうか、何が要求されるのか、よく確認しておいてください。
8 ドロップシッピングストアを宣伝する
ドロップシッピングの始め方がわかったので、次はマーケティングに取りかかりましょう。勝負するマーケットで際立つには、ビジネスプランを描く際にマーケティングと広告に人一倍の努力を置くようにします。
ドロップシッピングの多くの部分は自動化できるため、以下の方法で時間をマーケティングとプロモーションに費やせます。
- 有料広告(FacebookとGoogle):Facebook広告の平均クリック単価は0.97ドルです。これは、あなたがソーシャルメディアプラットフォームの広告に慣れていないなら、悪くない数字です。Facebook広告はスケールでき、商品のパフォーマンスは良く、衝動買いをうまく引き出します。Googleのショッピング広告(英語)を利用すると、消費者の購入につながりやすいロングテールのキーワードをターゲティングできます。通常、Google広告には価格面の競合が多くいますが、時間をかけてテストする価値はあります。
- インフルエンサーマーケティング:新参のドロップシッパーにはあまりマーケティング予算がありません。インフルエンサーマーケティングは、ターゲットオーディエンスにリーチする手頃な方法です。というのも、人は従来の広告よりもインフルエンサーを信頼する(英語)からです。この方法を採用するなら、定額費用の代わりにアフィリエイトをインフルエンサーに交渉してみましょう。これならwin-winです。彼らは商品の売上ごとに収入が得られ、あなたの費用は安くなるはずです。
- コンテンツマーケティング:長期的な視点でトラフィックをストアに流入させたいなら、ビジネスプランにコンテンツマーケティングを足しましょう。ドロップシッピングのニッチ(英語)に関するブログから始め、ターゲットオーディエンスを楽しませて教育するようなコンテンツを作成します。また、YouTubeチャンネルの開設、インフォグラフィックの作成、ポッドキャストの開始といった方法でもブランドの認知を広められます。
- コミュニティ:あなたが扱うニッチなものについて情熱をもっている人たちと交流してください。潜在顧客との会話は、RedditやFacebookグループ、またオンラインフォーラムなどで可能です。コミュニティに参加するときは、息の荒いセールスにならないように心がけてください。潜在顧客を支援して関係を構築する目的で取り組めば、彼らもあなたのブランドを信頼して購入してくれるようになります。
- モバイルマーケティング:モバイルマーケティングというのは広い用語ですが、モバイル端末でお客さまとつながる営業活動を指します。たとえば、VIP向けテキストクラブを開始して、サイトビジターに独占販売やプロモーションを得るための登録を促します。または、Messengerでライブチャットのカスタマーサポートを提供します。ManyChatのようなモバイルマーケティングプラットフォームを使うと、リード生成、カスタマーリテンション、カゴ落ちキャンペーンなどを自動でおこない、ドロップシッピングビジネスの売上と収益を伸ばすことが可能です。
オンラインビジネスを成功させるためには、どのチャネルが機能しているかをしっかりチェックすることが大切です。とくに有料広告のようにお金を投資している場合はなおさらです。ビジネスの改善と成長を継続して進めていくと、いつでもマーケティング戦略を調整してより少ない費用で最大の効果が得られるようになります。
9 オファーの内容を分析して向上させる
マーケティングをおこない、しばらくドロップシッピングビジネスを管理したあと、これまでのハードワークの結果を確認することができます。Shopifyの分析機能は、ネットショップに関する以下の重要な質問に答えるのに役立ちます。
- 売上:もっともパフォーマンスの良いチャネルは? もっとお金をかけるべきところは? 一番売れている商品は何? 最良のお客さまはだれ?
- 購買者の行動:購入がされているのはデスクトップかモバイルか? それぞれのデバイスごとのコンバージョン率は?
- 利益率:利益率の一番良い商品とSKUは? 月次比較した場合の売上と粗利はどうなっている?
また、GoogleアナリティクスやSearch Consoleなどのツールを使って、時間の経過にともなう検索トラフィックを計測したり、SEOの取り組みを向上させたりもできます。SNSやMessengerマーケティングのためにサードパーティのアプリを利用しているなら、全体の戦略が自分のビジネスで機能しているかをマンスリーレポートで確認できます。
ドロップシッピングのeコマースストアを作成するときは、データ分析システムを入れたほうがいいでしょう。一貫して継続的に同じ対象を分析し、明確なKPIに基づいてストアのパフォーマンスを測定します。こうすることで、ストアのためのスマートな決断が可能となり、あなたのスモールビジネスを時間とともに次のレベルに引き上げることができます。
ドロップシッピングビジネスを見つけられる場所
ドロップシッピングビジネスをゼロから作り上げる気がなくても、オンラインストアを売買できるShopifyのマーケットプレイスExchangeで、売り出し中のビジネスを探すことができます。準備万端のストアから、ドロップシッピングのeコマースビジネス、確立された帝国まで、さまざまなストアがあります。1万店以上のストアが売りに出ているため、あなたの興味と予算に合うドロップシッピングビジネスを見つけ、すぐに運営を開始することが可能です。
Exchangeでは、ポテンシャルのあるドロップシッピングビジネスの情報、たとえばトラフィックや収益データなどを、リストで見ることができます。データはShopifyから直接得られるものであり加工されていません。そのため、ドロップシッピングストアを買った場合に期待し得るものが正確に把握できます。
ドロップシッピングストアを今日から始めよう
新参の起業家、eコマースのベテラン、どちらにとってもドロップシッピングビジネスは、ローリスクかつローコストでオンライン販売を始められる優れた方法です。サードパーティのアプリやマーケティング自動化ツールが増えてきているため、オンラインで自分のビジネスを運営することにそれほど苦労はしません。今回のドロップシッピングガイド(英語)が、あなたの成功と金銭的な自由への道を開き、ほかの多くのeコマース起業家と同じように、夢に見た生活を送ることになる助けになれば幸いです。その他の収入源を築く方法に興味がある方は、ネットでお金を稼ぐ方法のガイドもぜひチェックしてみてください。
原文:Corey Ferreira 翻訳:深津望
ドロップシッピングFAQ
ドロップシッパーとしていくら稼げますか?
ドロップシッピングビジネスはどれくらい大変ですか?
ドロップシッピングビジネスを始めるには?
2競合商品をリサーチする
3評判の良いサプライヤーを見つける
4ネットショップを立ち上げる
5ドロップシッピングビジネスを宣伝する
6ストアの分析と改善をおこなう