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副業で起業する方法:12ステップで徹底解説【2022年版】

自分の人生をはじめ、周囲の人たちの暮らしにも大きなインパクトを与え得る事業経営。しかし事業を営む前に、まずはビジネスを立ち上げる方法を学ぶ必要があります。

経験がない人にとっては、事業を立ち上げるという決断は途方もないことのように感じるかもしれません。幸い、ビジネスを立ち上げたことのある起業家はたくさんいます。彼らが成功や失敗(英語)を通して学んだ知恵から、私たちは大きな恩恵を受けることができるでしょう。

ここからは、初心者の方にも経験者の方にも役立つ、ビジネスを立ち上げるための12の実証済みステップをご紹介します。お金稼ぎのアイデアの見つけ方やその検証方法をはじめ、配送戦略の攻略方法、そして商品やサービスを提供し始めるに至るまで、ステップごとに詳しく説明していきます。

小規模事業の立ち上げ方

  1. 事業案を見つける
  2. 事業名を決める
  3. 商品案を検証する
  4. 事業計画書を作成する
  5. 財政を整える
  6. 商品またはサービスを開発する
  7. ビジネスの形態を選ぶ
  8. ライセンスや政府機関による規制について調べる
  9. ツールを選ぶ
  10. ビジネス拠点を見つける
  11. 作業負担やチーム規模を計画する
  12. 事業を立ち上げる

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Shopifyによる調査結果。多くの起業家がビジネスを立ち上げた主な理由として「独立性」と「柔軟性」を挙げていることが明らかに。

1. 事業案を見つける

オンンライン事業を立ち上げる最初のステップは、まずどんなビジネスにするかを決めること。小規模ビジネスの事業案は、他の起業家の実績を参考にすれば手際よく見つけることができます。副業で投資額が少なくて済むビジネスを始めるとしても、全面的に事業案に取り組むとしても、まず初めに次のような内容を自問自答してみることが大切です。

A. 潜在的機会の規模は?

小規模な市場に否定的な見解を示す起業家はたくさんいます。市場のサイズと起業家の野心が合致するのは理想的ですが、特定のニッチ市場には、いくつかの側面によって決定される「機会規模」という考えがあります。例えば、頻繁に購入をする顧客が少ない商品カテゴリーがあるとします。しかし商品価格が比較的高く、繰り返し購入する必要があるものだったら、それは起業家にとって魅力的なチャンスであると言えます。このような「機会規模」は、市場の大きさばかりに注目していると見逃してしまうかもしれません。

とはいえ今日に至っては、顧客を獲得するにはかなりの費用がかかります。そのため、繰り返しの購入を促せる商品には大きなビジネスチャンスが潜んでいます。それはサブスクリプションや、アップセルやクロスセルをした時に最終的に販売する補完商品などかもしれません。それらのチャンスがやってくるのは後々になってからかもしれませんが、あらゆる機会を探求すべく、いろいろな可能性を念頭に置くことをおすすめします。

ビジネスのインスピレーション:ラグジュアリーな楊枝を販売するブランドのDaneson(英語)。市場規模が小さいために潜在収入は限られているものの、専門性の高いブランドを好む顧客に的を絞り、彼らを低予算で獲得することができれば、市場でしっかりとしたポジショニングを確保できるようになります。

B.トレンド市場、ブーム市場、成長中市場?

ビジネスを立ち上げる時には、事前に市場調査をすることが理想的です。市場の将来的な方向性は現況よりも大切です。事業を長期間続けていくには、現在の需要だけでなく、将来的な需要がどうなるかを知らなければいけません。そのため、取り扱おうとしている商品やニッチが、「ブーム市場」、「トレンド市場」、「安定市場」、「成長中市場」のどの市場に分類されるかを考えてみましょう。

  • ブーム市場短期間にわたって人気が集中して急成長を遂げ、同じくらい速いスピードで衰退する市場のこと。ブーム市場は、参入と撤退のタイミングを完璧に見計ることができれば、高い収益を見込むことができます。しかしそれを予測するのは難しく、大失敗を招く恐れがあります。
  • トレンド市場長期間にわたって商品が成長することが期待できる「トレンド」市場。ブーム市場のように急成長はしないものの、より長く成長が続き、一般的にはそれほど速く衰退することもありません。
  • 安定市場打撃や衝撃に影響を受けない安定した市場のこと。衰退することも成長することもありませんが、長期間にわたって一定の市場性が維持されます。
  • 成長中市場堅実に成長している市場動向を、長期的または恒久的に示している市場のこと。

C. 競合相手は?

では、市場における商品の競争環境はどのようなものでしょうか?競合他社は多数存在しますか?あるいは、ほとんどいないこともあるかもしれません。選んだニッチ分野に多くの競合相手がいるなら、それは十分に確立した市場である証です。需要があることを保証してくれる一方で、商品を(ある程度)差別化して顧客の注目を集め、市場シェアを築き上げる必要があることを示唆しています。

D. 制限や規制はある?

小規模事業の始め方を理解するには、法的義務を把握する必要があります。商品カテゴリーを検討し始める前に、適用される規制や制限を十分に理解するよう努めましょう。特定の化学製品、食品、化粧品については、商品を輸入する国だけでなく、商品の輸出先の国によっても制限を受ける可能性があるので気をつけてください

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2. 事業名を決める

名前に込められる意味とは何でしょう?あらゆる場所に表示される、マーケティングの普遍的要素となる事業名。口コミでビジネスを広めるのは容易ではないため、つまらなくて紛らわしく、見当違いな事業名をむやみに使うことは避けましょう。

とは言え、起業当初は何ごとも流動的であるため、一つの名前に固執することはありません。当初思いついた事業名を一生使い続ける必要もありません。大切なのは焦点を絞ったシンプルな名前にすること。事業目的を明確に示すことに加えて、短くて印象に残る、事業使命やビジョンステートメント(英語)と合致するものがいいでしょう。簡単な作業ではありませんが、少し工夫すればビジネスにふさわしい名称を見つけることはできるはずです。

「名前ジェネレーター」は数多くのアイデアを思い付くのに役立ちます。しかしその後は完全にあなた次第です。また事業名づくりをゼロから始める方には、方向性を決めるのに役立つ実績ある手段や、ビジネスに見合った覚えやすい名前を見つけるヒントをご紹介します: 

  • 短くてシンプルな名前にする:誰かに事業案を話した時に、社名を何度も聞き返されたことはありませんか?まさにそれは悪い例の典型です。顧客にとって覚えにくいブランド名を使うのは避けましょう。1〜2つの単語を使うのが理想的ですが、具体的なフレーズであれば3〜4つの単語を並べたものでもいいかもしれません(例:Storq、Star Cadetなど)。
  • 他と違うのを恐れない:市場調査をした結果、競合他社の多くが似通った名前や同等の要素を取り入れた名前を起用しているようであれば、そのような言い回しは避けて、完全に別のルートに方向転換してみましょう。多くのブランドはオリジナリティあるマーケティングの威力を過小評価しているように見受けられます。なお、事業名は商品カテゴリーと組み合わせた、よりユーモアに富んだわかりやすい名前にすることも可能です(例: Deathwish Coffee、Beefcake Swimwear)。
  • オリジナリティを全面に出す:事業名については、他の会社、特に競合他社が同じ名前を使っていないかどうかを確かめる必要があります。それには、事業拠点となる国で無料のトレードマーク検索をしたり、Googleやソーシャルメディアで検索したりすることができます。URLについても同じなので、名前を登録する前に手早くドメイン名検索またはWHOISドメイン検索をしてみましょう。(それでも不安な場合には、弁護士に相談することをおすすめします。)

3. 商品案を検証する

人々が商品を購入して代金を支払うまでは、商品の市場性については推測に頼るしかありません。市場調査やアンケートを実施したり、友人や家族からフィードバックをもらったりして正しい方向性を定めることはできるかもしれませんが、商品の市場性の検証手段としては、実際の売上に叶うものはないでしょう。そのため、最も効果的な手段となるのは、まずいくつか商品を販売してみることです。

ただし、開発途中の商品案を検証する方法は他にもいくつかあります。そのほとんどが、「コミットメント」という大切な要素に焦点を当てたもの。例えば早期の顧客に何らかの形でコミットしてもらい、単なる広告目的だけでなく、商品を実際に購入することに関心があることを人々に伝えてもらうという方法もあります。

このようなスピード感のある試験的試みから生じた先入観は、将来的にお金のかかるミスからあなたを救ってくれるでしょう。あからさまで単純すぎるコメントはほとんどが見過ごされます。大切なのは人々が欲するものを販売すること。そのため、次のステップに進む前に、次のような手段で商品を検証することをおすすめします: 

  • ショップを立ち上げて先行予約販売をする:商品を開発する前に商品の検証が可能になる「先行予約販売」。人々はこの何年間で、後々に受け取る商品への支払いを事前にすることに慣れてきたように感じます。それを活用して、開発中の商品を説明して販売し、顧客との約束を守るためにも、初回の在庫注文を発注する前に対策を講じます。
  • クラウドファンディングキャンペーンを立ち上げる:Kickstarterなどのクラウドファンディングは、資金調達の苦痛をすべて取り去ってくれるものではありません。しかし最高の資金源である「顧客」から資金を調達するには格好の手段です。Kickstarter以外にもクラウドファンディングを実施する団体はあるので、Kickstarterがカバーしていない商品カテゴリーを取り扱うブランドにとっては助かります。Shopifyのクラウドファンディングサイト一覧(英語)をチェックして、ご自身の事業にふさわしいものを探してみてください。
  • 個人的に商品を販売する:自家製食品などの一定商品については、まず初回分を試作して顧客に直接販売し、彼らの反応を見ることが可能な地元の見本市やマーケットなどが理想的な場所だと言えます。自家製レシピで作った商品を販売することから始まった、ニミ・クラー氏と彼女の家族が経営するJaswant's Kitchen。当初を振り返るとそのアプローチは不可欠であったと彼女は言います。「クラフトショーや地元のポップアップで商品を販売することは、ブランドのストーリーを伝えたり、フィードバックを得たり、商品の利点を説明したりするには格好の手段でした」とニミは話します。

商品案を検証する方法は他にもありますが、判断が難しい場合にはとりあえず商品を早く販売し始めることをおすすめします。ただし動き始めるのが早すぎてもいけません。準備が整う前に商品を販売すると(英語)、そこから学べるのは「できが悪い商品を好む客はいない」ということだけ。ただし私たちの印象では、起業家の多くが自分のアイデアを検証し始めるのに時間をかけすぎているように感じます。

そのため、顧客主導のビジネスであるならば、潜在顧客の反応を信じて、彼らが求める適切な商品へと導いてもらってはいかがでしょうか。どんなに賢い人であっても、実際にお金を出してくれる顧客からの率直で的確なフィードバックに取って代わることはできません。

4. 事業計画書を作成する

ビジネスを立ち上げるための次のステップである「事業計画書」の作成。事業計画書を書き出すことは、自分のアイデアを形式化し、物事を入念に考えながら起業のプロセスを整理するのに役立ちます。使いものになるのはほんの一握りかもしれませんが、ここでは計画することがすべてです。起業後に自分の事業計画書を見返す起業家はほとんどいないようですが、彼ら曰くアイデアをじっくりと考えていろいろ調べてみることに大きな価値があると言います。

事業計画書を作成することは、それ自体が有意義なエクササイズとなります。事実、事業計画書を書き出すことで、特に配送関連の内容などに取り掛かると、オンラインビジネスの立ち上げに関するより多くの情報を得ることができるでしょう。

また事業計画を書き出すと、少なくとも「自分で答えられないもの」が何かがわかるようになります。ここで重要となるのは「既知の未知」、つまり「まだ答えは出ていないものの、問題が何かはしっかりと把握している」ということ。これは解決案を出すことの優先順位が低いだけで、問題に対する心構えができていなかったり、不意を突かれたりするのとは異なります。特に、資金調達を試みている時にこのような質問に答えなければならない時はなおさらです。

🎯 アドバイス:事業計画書を作成したいものの多くの事務処理にうんざりしているようであれば、Shopifyが開発した事業計画書テンプレート(英語)を使ってみてはいかがでしょうか。今までにも数多くの人がこのテンプレートを活用し、自分用の事業計画書を作成してきました。しかも費用はかかりません。

ビジネスを軌道に乗せるための日々の業務は、事業計画書にある平均的な予定よりもはるかに短いタイムラインで動くでしょう。そしてそれは必ずしも悪いことではありません。なぜならビジネスにおいては、以前の考え(英語)」よりも、「今の考え」に焦点を当てる必要があるからです。それゆえに計画書の最初の下書きは、目的地までのルートを作成するようなもの。その過程で状況は変化し、当初計画していた細かな内容は古くなっていくものです。ただし目的地さえ定まっていれば、そのルートは何であれ、そこに到着したことに気づくことができるでしょう。

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5. 財政を整える

どんなビジネスでもその目的はお金を稼ぐこと。そうでなければそれは単なる「趣味」となってしまいます(もちろんそれは悪いことではありません)。ただし「起業するための効果的な手段を見つける」ことが目標であれば、起業に必要な資金の額知ることや、一度手にしたキャッシュフローの管理が成功への重要な鍵となります。多くのビジネスが失敗に終わる理由をまとめたリストはありませんが、キャッシュフローや資本金不足が原因であることが多いようです。

これには「資金調達(必要な場合)」と「金融リテラシー」という2つの側面があります。ここではまず資金調達について説明しましょう。最小限の初期費用で立ち上げることができるビジネスはたくさんありますが、在庫、設備、物理的なスペースなどにお金を要する事業もあります。お金を費やす前に、まずすべての投資額を明確に把握し、いつ損益分岐点に達するのかなどの予測を立てることが重要になります。

お金がどの側面に費やされるのかは事業によって異なります。Shopifyの調査では、ほとんどのビジネスにおいて、商品と在庫のコストが起業1年目の支出の大部分を占めていることがわかりました。自己投資する金額よりも多くの資金が必要な場合には、中小企業向けローンやShopify Capitalオファー(対象者向け)、そしてクラウドファンディングキャンペーンなどを検討してもいいでしょう。詳しくは事業ローンの取得方法(英語)をチェックし、申請可能なローンの種類を調べてみてください。

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Shopifyによるデータ。起業1年目に費やす経費のほとんどが商品関連(原材料、在庫、製造など)であることが明らかに。

 財政に関するもう一つの側面である「金融リテラシー」は、「ビジネス全体の財務の流れを把握すること」と言い換えることができます。数字をうまく管理できないと事業もうまくいきません。商品の仕入れを始めると、それと同時に簿記などの経理関連作業が発生します。収入と支出の流れを正確に記録しておくことは、キャッシュフローをしっかりと管理し、後々に会計士や経理係へとスムーズに作業を引き渡すことに役立ちます。財務関連業務はプロを雇う価値が十分にあるので、余裕がある場合には検討することをおすすめします。

なお、財務管理をより簡略化するために、法人用の銀行口座とクレジットカードを取得することをおすすめします。個人用と法人用の財務を別々に管理することで税務処理がはるかに簡単になり、会計処理の自動化も可能になります。これは、お金をかけることなく事業を始めたい場合には特に効果を発揮します。

財務関連のリソース:

  • Shopify Capital(英語):長期間にわたる銀行の承認業務なしで、会社の一部を手放すことなく、承認済みマーチャントの資金集めを手助けする資金調達手段。
  • Profit First(英語):起業方法を理解し、どんな種類のビジネスであっても収益性のある会社をつくることに役立つ本。
  • 会計ツール(英語):会計プロセスを合理化してくれるShopifyと直接連動しているアプリ。
  • 事業ローン金利計算機(英語):事業向けの固定金利ローンを計算するツール

6. 商品(またはサービス)を開発する

このころまでには、立ち上げに必要な調査を行い、財務を把握し、理想的には顧客の関心を集めて事業案を検証し始めているでしょう。次のステップとして、ここからは販売する商品の開発方法を詳しく見ていきたいと思います。商品ベースのビジネスであれば、次の3つの一般的アプローチの中から1つを選ぶことになるでしょう。

A. 独自商品を製作する

商品を手作りするとしても、オリジナル商品を製造業者から調達するとしても、独自商品を開発することは市場での差別化に役立ちます。開発にあたっては次のようなステップが必要になります:

  • 概念化:商品案を手早く導き出すには、既存商品に関する質問をする「SCAMPER」モデルが役立ちます。モデル名のアルファベットは、以下の質問テーマの頭文字を組み合わせたものです。

Substitute(代替商品)」
Combine(組み合わせ商品)」
Adapt (順応商品:授乳用のフロントホックブラなど)」
Modify(修正商品)」
Put(別の用途に使用する商品:犬用の低反発ベッドなど)」
Eliminate(削除商品)」
Reverse/Rearrange(再構築/再解釈商品):スーツにシワを作らないダッフルバッグなど)

  • 試作品製作:一つの商品に対して異なるバージョンをいくつか作り、選択肢を絞って、最終品として満足するまで繰り返し改良を加える作業。最近では3Dプリントの技術革新が進み、デザインから物理的なサンプルを低価格かつ短期間で作るのが可能になりました。
  • 原価計算:集めた情報を使って売上原価(COGS)を算出する「原価計算」プロセス。この計算によって、小売価格と売上総利益を割り出すことができるようになります。計算には複製可能なShopifyによる無料スプレッドシート(英語) をぜひご活用ください。

🎯 アドバイス:数多くの試行錯誤が必要となる商品開発。初心者の方は商品開発プロセス(英語)完全ガイドをぜひご覧ください。

B. 既存商品をカスタマイズする

Tシャツ、レギンス、タオル、バックパックなどのホワイトラベル商品(英語)に独自のデザインやブランド名を施すことができるプリント オン デマンド サービス。差別化の手段がほぼデザインに集約される商品カテゴリーではとても人気があります。例えばコーヒーマグの例を見てみましょう。マグカップに使われる素材はさまざまですが、多くの顧客はその素材や品質よりも、ユーモアあふれるフレーズがあしらわれたデザインやブランディングに惹かれて商品を購入する傾向にあります。コンテンツクリエーターとして既存のオーディエンスがいるなら、ファンが望むグッズを販売するのにぴったりな商品開発モデルです。

C. セレクト商品を取り揃える

在庫を持たずに既存商品を販売するビジネスモデルのドロップシッピング。提携会社である既存商品を取り扱うサプライヤーが、あなたが商品を売り上げた後にのみ、顧客のオーダーの出荷やフルフィルメントを行ってくれるシステムです。ドロップシッピングモデルにおけるあなたの責任は、マーケティングとカスタマーサポートの処理だけ。ただし誰でもできるビジネスモデルであるため、一定の商品カテゴリーでは競争が激化することもあります。とはいえ在庫へ巨額の先行投資をすることなく、手早く事業を立ち上げるチャンスを与えてくれるビジネスモデルであると言えるでしょう。

なお、商品開発を進めるに連れて価格設定をする際には、かかった費用の総額を頭に入れておきましょう。ただし商品価格は費用だけで決定するわけではありません。他にも影響を及ぼす要因は多々あるので、収益性のある価格設定をするように心がけてください。

7. ビジネスの形態を選ぶ

事業の法人化にはさまざまな形態があります。税務、日々の業務、個人的な責任などのビジネスの根幹に影響をおよぼすため、法的および財政的な補償を確保しながら、ビジネスに不可欠な柔軟性とのバランスを取れる事業形態を選ぶ必要があります。これは重大な意志決定なので、ビジネスを立ち上げる前に慎重に検討してください。

ビジネスの形態は拠点とする国や地域によって名称が異なりますが、最も一般的なのは「個人事業」と「法人企業」でしょう。「個人事業」は、あなたがビジネスに関与する唯一の人物で、最も簡単に立ち上げることができる事業形態です。ビジネスとその活動に対しては、あなたが個人的に責任を負うことになります。個人事業主として従業員を雇用することはできますが、そのためには雇用主識別番号が必要になるため、事業を正式に登録することになるでしょう。

一方で、「法人企業」や「有限責任会社」などのより正式な形態を選択すると、複数の関係者が関与することになるので、個人的な責任を負うことはありません。また、より多くの事務処理や手順が必要となります。

ご自身のビジネスにふさわしい形態を検討するには、考慮に入れるべき要因がいくつかあります:

  • ビジネスの拠点はどこ? ビジネス拠点となる国の法律は、事業形態の要旨を形づくり、起業する際に事業用免許(英語)が必要かどうかを決定します。
  • 運営するビジネスの種類は? ビジネスの形態の中には、一定規模の事業や、特定の業界により適しているものがあります。また、新しいパートナーと提携するために、事業を再構築することもあるでしょう。例えば、大企業がサプライヤーや提携先に法人化を求めることも珍しいことではありません。
  • 関係者は何人いるの? 一人で事業を運営していく場合にはよりスリム化された事業形態を選択することが可能になります。一方でビジネスパートナーがいたり、複数の関係者が会社の所有権を持っていたりする場合には、法人化の内容がしっかりと設定および共有されている、より高度な形態を検討する必要性が生じます。

ビジネスを拠点とする地域での事業形態や起業プロセスを評価する際には、会計士または弁護士の助けを求めることをおすすめします。さらに、個人事業と有限責任会社(LLC)の比較(英語)や、カリフォルニア州LLC(英語)テキサス州 LLC(英語)Fフロリダ州LLC(英語)など、Shopifyの州別ガイドもご覧ください。

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8. ライセンスや政府機関による規制について調べる

オンラインビジネスの立ち上げ方を理解したところで、次に事業を合法的に運営するために必要なライセンスや政府機関による規制を調べましょう(法的トラブルに巻き込まれたい人はいないはずですから)。なお、あなたのビジネスは、拠点を置く地域を管轄する法律や、業界に特化した法律および規制の対象となります。例えば、食品業界では商品を取り扱うには特定のライセンスや規制に準拠する必要がありますが、その他にもマーケティング活動の合法性をはじめ、商標や著作権法にも注意を払わねばなりません。

知らねばならないことがたくさんあり、そのほとんどが拠点とする地域や業界に特化した内容。そのため、事前に弁護士に相談することには一定の価値があると言えるでしょう。法的アドバイスを得るために事前に時間とお金を投資しておけば、将来起こりうる大きな問題から自分を救うことができるはずです。

9. ツールを選ぶ

オンラインビジネスを立ち上げることは、「妥当量の仕事をこなす」と言うよりは、むしろ「より多くをこなす」ことを意味しています。だからこそビジネスオーナーの方々(英語)は、負担の多い作業を軽減してくれる、優れたソフトウェアの価値を過小評価してはいけません。なお、作業の種類によって適切なツールは異なります。そのため、時間を節約するためにも、まずどの作業が継続的に時間を浪費しているかを把握することから始めましょう。

例えば、意思決定を必要としない反復作業はありますか?ソフトウェアはそのような作業を合理化そして自動化するのに最適です。また、早い段階からソフトウェアを起用すれば、マーケティングや販売活動のサポートとして利用することが可能です。多くのツールに気を取られるリスクはありますが、初期段階から自動化の恩恵を受けるマーケティング作業もあるでしょう。

なお、次のような作業にはソフトウェアを導入するのがおすすめです:

  • 経理業務:ビジネスパートナーとの食事から在庫の大量発注に至るまで、すべてのお金の流れを追跡するのに役立つ会計ソフト(選択肢は多数あり(英語))。健全な財政基盤の上で事業を立ち上げるには格好のツールの1つです。貴重な分析業務に時間を割くためには、手動で計算する時間を可能な限り節約しなければなりません。そのため日々の業務については、ソフトウェアや専門家に助けてもらうといいでしょう。
  • Emailマーケティング:売上が達成できなくても、カート落ちした顧客に「ようこそ」メールを送信するという流れを設定することには利点があります。ネットショップと同様に、インターネット上で自分だけが所有する数少ないものの1つであるメールリスト。サードパーティのアルゴリズムに依存しない、顧客と直接コミュニケーションが取れる手段です。まずは無料のShopify Eメール(英語)を試して、早い段階から投資をすることをおすすめします。 
  • 広告:有料広告への支払いは、特にオンラインでビジネスを行うには必要とされる経費です。そのプロセスを合理化し、広告予算を最大限に活用するためのマーケティン用グソフトウェアもあります。またShopifyのマーケティング機能は、キャンペーンの作成、試験、追跡にかかる時間を軽減するのに効果を発揮するでしょう。さらに有料広告の拡大を計画している場合には、広告を掲載する個々のプラットフォームに慣れておくことが賢明です。
  • プロジェクト管理:個人事業主であっても、業務内容をまとめて主要な作業をトラッキングできる場所が1つあると、スケジュール管理に役立ちます。TrelloやAsanaなどのツールを使用すれば、常に最新情報を入手することができます。さらにZapierなどの接続アプリは、最も一般的なワークフローをつなぎ合わせて自動化するのに最適です。
  • ウェブサイトやネットショップ:事業運営に関するすべての重要タスクの管理を簡略化してくれる、ウェブサイトビルダーやEコマースプラットフォーム(英語)を選別しましょう。また、商品ラインをサポートし、注文をスムーズに受け付けて管理できるテンプレートを見つけてください。コマースビジネスでは、特にサイトスピード支払いチェックアウト、そしてオムニチャネル機能が重要な検討事項となります。

10. ビジネス拠点を見つける

事業計画書を作成することは、ビジネスがどんなスペースを必要としているかを把握するのに役立ちます。プリント オン デマンドのTシャツを販売するなら、自宅の小さなワークスペースにデスクとノートパソコンを用意すれば十分でしょう。一方で、対面販売を行う小売スペースが必要な場合には、賃貸できる場所を探さなければなりません。

ビジネスの拠点に必要な空間を絞り込むには、次のような問いを自問自答してみましょう:

  • 在庫のためにどのくらいのスペースが必要? 何千個ものアイテムを一度に受け取るなら、自宅のリビングルームでは場所が手狭でしょう。
  • 対面小売販売をする予定はある? 自宅での販売活動ももちろん可能ですが、対面販売を行うことが不可欠ならば、顧客が訪れやすい快適なスペースを見つけることをおすすめします。
  • ビジネスの拠点から梱包や出荷作業をする予定? 出荷作業の規模によっては、自宅よりも大きなスペースが必要になるでしょう。

対面販売の予定がない場合には、手持ちのスペースで事業を立ち上げることができるでしょう。

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11. 作業負担やチーム規模を計画する

事業の立ち上げ方がわかったところで、チームの構築方法を検討していきましょう。

あなたのビジネスにはどの程度の作業やスキルが必要ですか?このような基本的な質問は立ち上げ時のスケジュールや投資額に関わってくるため、答えを準備しておく必要があります。

すべての作業を自ら行うつもりならば、限られているのは作業に費やせる時間だけ。もしヘルプを雇う予定があるなら、フリーランサーや従業員を探す時間と彼らに支払う費用も考慮に入れる必要があります。

ビジネスの立ち上げ時に必要となる基本的なスキルをまとめました:

デザイン

オンラインビジネスの立ち上げ時には、ロゴのデザインからブランドカラーに至るまで、たくさんのデザイン関連の意思決定が必要になります。注力すべき点は次の通りです:

  • ロゴ:ロゴ作成には、Hatchfulなどのロゴクリエイター(英語)やCanvaなどのオンライン画像ソフトを活用することができます。
  • カラー:数多くのオンラインツールの一つを使って、ブランドのカラーパレットを作ることをおすすめします。またはHatchfulを使ってブランドカラーを選んでもいいでしょう。
  • ウェブサイトのデザイン:プロ仕様のテンプレートを使用することで、ベストプラクティスとされるデザインに基づいたウェブサイトを作ることができます。

ショップを自分の手だけで立ち上げることが難しい場合には、他のビジネスオーナーから専門家を紹介してもらうか、Shopifyエキスパートを検索してプロのデザイナーを見つけることをおすすめします。

マーケティング

オンラインビジネスの起業方法を理解する上で不可欠な要素のマーケティング。それにはさまざまなスキルセットが必要になります。立ち上げたばかりのビジネスに最も影響を与えるマーケティング活動は何かを決めて、それを実行するために必要なスキルリストを用意しましょう。例えば、有料広告を掲載するために求められるスキルは、ライフスタイル写真を撮影してInstagramフォロワーを増やすこととは大きく異なります。

さらに、業界で使用されている最も一般的なプロモーション戦術のいくつかをチェックし、それらを実践するためのスキルを持ち合わせているかどうかを確認することも大切です。

配送

スマートな配送戦略の導入は、オンラインビジネスを立ち上げる重要ポイントの一つです。商品を受注したら、ポイントAからポイントBにはどのように配送されるでしょうか?導入予定の配送戦略が、次の要点をカバーしているかどうかを確認してください:

  • 価格設定:顧客に無料または割引価格で配送を提供する予定ですか?または適正な配送料を顧客にチャージするつもりでしょうか?これはビジネスの多くの側面に影響をおよぼすセンシティブな意思決定となります。そのため、しっかりと試算をしてオプションを比較検討することが大切です。
  • パッケージ:ほとんどの場合、パッケージの重量が軽いと、より低い配送料を意味しています。しかし重さと梱包の安全性のバランスを取る必要もあります。段ボールは重量がありますが、プラスチック製の封筒よりも保護力に優れています。 
  • 配送地域:国外にも配送をする予定はありますか?もしくは国内のみでしょうか?その答えは商品や目的によっても異なるため、ビジネスが成長するに連れて適応すればいいでしょう。

どんな配送戦略を導入するとしても、アメリカ国内のUSPS、UPS、DHLと、カナダ国内のカナダポストとの送料の交渉については、Shopify Shipping(英語)がお手伝いさせていただきます。

事業を手助けしてくれる人材を雇用する

オンラインビジネスを自ら立ち上げるために必要なスキルを持ち合わせていない場合には、ヘルプを雇うことをおすすめします。日々の作業を担ってくれるバーチャルアシスタントを雇うことも、より込み入ったプロジェクトであればウェブサイトやマーケティング計画などを作成してくれる専門家と提携することも可能です。

自分の作業負担を管理する

必須業務や作業の担当者が誰になるのかを十分に把握できたら、自分の負担を軽減するためにプロジェクト管理の要素を少しだけ取り入れることをおすすめします。タスクを書き出し、割り当て、トラッキングするために、TrelloやAsanaなどの時間管理ツールを取り入れてもいいでしょう。時間管理ツールは特にチームのスケジュール管理に役立ちます。とはいえ自分自身の時間管理もくれぐれもお忘れなく。

12. 事業を立ち上げる

この時点では、ビジネスの立ち上げ方法についてのすべてを把握できているはずです。ようやくこれで、最もワクワクする最終ステップの「立ち上げ作業」をする準備が整いました!すでに強固な基盤が築かれているため、後はマーケティング活動や初回の販売活動に集中するだけ。ただし顧客の反応を積極的に得ようとしている場合には、思い切った販売計画を取り入れれば、さらなる成功へと導くことができるでしょう。

ビジネスの立ち上げがどうなるかは一つひとつの事業によって異なりますが、最初の数日間の売上を伸ばすためのテクニックがいくつかあるのでご紹介しましょう:

  • 自分のネットワークを活用する:まずは個人的なソーシャルメディアや連絡先リストなど、手元にある無料の販路にショップの宣伝を発信しましょう。投稿シェアなどの簡単なサポートを依頼するEメールを個人的に送信することも、反応を得るのに大いに役立ちます。
  • 割引を検討する:早期顧客に利益率に見合った割引コードを提供すると、顧客の関心を引くのに役立つでしょう。特に新規のショップで、まだ顧客レビューや社会的証明ポイントがない場合には効果抜群です。
  • 有料広告を試す:ビジネスの立ち上げ時に少額の予算しか費やさなかったとしても、理想的なオーディエンスにビジネスの存在を知ってもらうためにも、有料広告を使うことをおすすめします。早い段階で広告を試してその結果から何かを学ぶことができれば、初回の売上件数を伸ばすことが可能になります。そして事業規模を拡大するにつれて、広告のパフォーマンスを最適化できるようになるでしょう。

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一生涯をかけた旅

ビジネスを立ち上げるまでの準備作業には一定のスリルが付きものです。でもそれはなぜでしょう?

新しくビジネスを立ち上げた人の多くは、起業について未知の世界に飛び込むようなスリル満点な経験」だと言います。オンラインビジネスを立ち上げるまでの計画段階ではすべてをうまくコントロールできていたのに、一旦世に出ると未踏の領域に足を踏み入れたように感じるのだと言います。

ホッとできるような体験談ではないかもしれませんが、魅力あふれる冒険の旅へのいざないには抵抗し難いものです。だからこそ、茨の道が待っているとわかっていても、その誘いに乗ってしまうのでしょう。

私たちが起業家を尊敬する理由はまさにその点にあります。彼らはぬるま湯の環境から飛び出し、自分の夢を追い求めることを選びます。ビジネスの立ち上げは簡単なことではありませんが、難しいからと言って目標を実現せずに諦めるべきではありません。

成長する過程で足を踏み入れていく未開の地でのみ、自分の可能性を発見できるのではないでしょうか。

イラスト:イザベラ・ファスラー

原文:Desirae Odjick 翻訳:クリンカース恵子


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事業の立ち上げ方に関するよくある質問

資金がなくても事業を立ち上げることは可能?

はい、資金がなくても事業を立ち上げることは可能です。その場合、資金の調達方法は次の通り5つあります:
  1. 持ち前のスキルや無料ツールを活用する。
  2. 6カ月分の経費を節約する。
  3. 家族や友人から立ち上げ資金を募る。
  4. 地元にある中小企業向けの助成金や資金支援について調べる。
  5. 中小企業向けローンを申請する。
  6. エンジェル投資家を見つける。

    どうすれば小規模事業を立ち上げることができるの?

    1. 事業機会を特定する
    2. 市場調査を実施する
    3. 事業名を決める
    4. 事業計画書を作成する
    5. 事業の財務を理解する
    6. 商品またはサービスを開発する
    7. ビジネスの形態を選ぶ
    8. ライセンスや政府関連の規制について調べる
    9. ソフトウェアなどのツールを選ぶ
    10. 事業拠点を見つける
    11. 作業負担やチーム規模を計画する
    12. ビジネスを立ち上げる

    事業はいつ立ち上げるべき?

    ビジネスを立ち上げるための「最適な時間」はありません。事業を営むことは誰かと付き合うようなもの。それに対して時間や労力を注ぎ込むことができる時に事業を始めるべきです。しかし別の仕事をしながら副業を始めることには何の問題もありません。

    最も成功している小規模ビジネスは?

    1. ドロップシッピング
    2. プリント オン デマンド
    3. 税務処理および経理サービス
    4. ハンドメイド商品の販売
    5. デジタル商品の販売
    6. 写真関連
    7. ビデオゲーム関連
    8. 自費出版作家
    9. ペット関連商品の小売店
    10. 古着屋
    11. フリーランス/ビジネスコンサルティング
    12. ソーシャルメディアのインフルエンサー
    13. コーヒーの小売店
    14. 未使用スペースの賃貸
    15. 食品廃棄物関連
    16. 売却目的の事業買収
    17. ウェブサイトのデザイン
    18. オンライン家庭教師
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