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ちいかわマーケット

ちいかわマーケット | Shopify Plusの導入で、ECサイトのアクセス集中問題を一気に解消し、顧客満足度も向上

株式会社グレイ・パーカー・サービス 小林 辰也氏(左)、松下 友氏(中央)、コマースメディア株式会社 井澤 孝宏氏(右)

業界

Toys and Games

対象となるケース

Migration, Multi-channel and omnichannel, Apps and integrations, Data Integration and CRM

株式会社グレイ・パーカー・サービス 小林 辰也氏(左)、松下 友氏(中央)、コマースメディア株式会社 井澤 孝宏氏(右)

2020 年 1 月にイラストレーター、ナガノ氏により Twitter(現 X)での連載を開始した漫画作品「ちいかわ」は、ゆるかわな絵柄やほのぼのとしたストーリーと、たまの毒気のギャップが各種メディアで注目を集め、性別・年代そして国境をも越えて爆発的な人気を博しています。その「ちいかわ」をはじめとして「ナガノキャラクターズ」「mofusand」「コウペンちゃん」「可愛い嘘のカワウソ」などのキャラクターのグッズ制作を手掛けるのが株式会社グレイ・パーカー・サービスです。同社ではかつて、自社 EC サイトがアクセス集中によりダウンするという深刻な問題を抱えていましたが、Shopify Plus へ移行したことで、以前に抱えていた数々の課題を解決しただけでなく、ビジネスの更なる成長へと繋げることに成功しています。

  • リアルタイムで数万のアクセスが集中してもサイトが安定稼働
  • Shopify Plus の豊富な機能を簡単に追加して活用
  • SNS からの流入数・コンバージョン数が増加

Shopify Plus を導入した経緯や今後の展望について、株式会社グレイ・パーカー・サービス Web 事業部 ディレクターの松下 友氏と、同小林 辰也氏にお話を聞きました。

Shopify 導入の経緯

Shopifyを使用したオンラインページ

Shopify を使用したオンラインページ

グレイ・パーカー・サービスでは「ちいかわ」グッズの公式 EC サイト「ちいかわマーケット」を 2020 年 12 月に国内の EC プラットフォーム上で立ち上げました。しかし、当時からキャラクターの人気が高まり始めていたこともあり、サイトオープン早々からアクセスが集中し、サイトダウンが頻繁に起こっていました。旧システムでは 1 秒間に 500PV のトラフィックを捌くのが限界であり、顧客がアクセスしてもサイトがダウンしていて画面が表示されない、あるいは表示されたとしても極めて重いといった状況が続き、SNS で苦言を呈するファンも多々見受けられるほどでした。

「お客さまは購入機会を逃しているのみならず大きなストレスも感じてしまっている状態です。さらに、サイトダウンをするまでのほんの一瞬の間に購入できるのはこのような状況に慣れた転売屋ばかりというのも深刻な問題でした。だからこそ、私たちの商品を本当に必要としていただいているお客さまに確実にお届けできるような EC サイトへと生まれ変わらせることが、最重要課題となったのです」(松下氏)

株式会社グレイ・パーカー・サービス 松下 友氏

株式会社グレイ・パーカー・サービス 松下 友氏

このような課題を解決するべく、Web サイトの運用コンサルティングなどで以前から付き合いのあったコマースメディア株式会社の代表取締役である井澤 孝宏氏に相談。そこで提案されたのが Shopify でした。

「ちょうど 2022 年の春に TV アニメのスタートも控え、ますます人気が高まることが予想されたので、とにかくダウンしないこと、安定稼働が何よりも絶対的な条件でした。アクセス状況などのデータも渡して相談したところ、今後更なる増加が見込まれる膨大なアクセス数をも確実に捌ける EC プラットフォームはまさに Shopify 一択であると即時に答えが返ってきました」(松下氏)

提案を受けた後、すぐに Shopify への移行の検討を開始。まずは「ちいかわ」作者のナガノ氏が描く「ナガノキャラクターズ」の EC サイトを 2021 年 12 月に立ち上げてアクセス集中に対する耐性などを検証しました。そこで問題がなかったことから、「ちいかわマーケット」を翌 2022 年 4 月に Shopify でオープン、同 8 月に Shopify Plus へとバージョンアップしました。

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Shopify Plus 導入のメリット

小林氏と松下氏は ShopifyPlus 導入のメリットについて、以下の 5 つのポイントを挙げています。

株式会社グレイ・パーカー・サービス 小林 辰也氏

株式会社グレイ・パーカー・サービス 小林 辰也氏

【アクセス集中時にも安定稼働で SNS で評価の声も続出】

最大の課題だったアクセス集中時の対応ですが、Shopify Plus への移行後はリアルタイムで数万ものアクセスがあってもダウンしないのはもちろんのこと、画面も滞ることなく表示されるようになりました。その際立ったアクセス耐性の高さを発揮したことで、顧客のショッピングがスムーズに行われるようになり、SNS 上でも評価の声が数多くあがり、顧客満足度の向上にも寄与しています。たとえば「ちいかわ」が他ブランドとコラボをした時に、コラボ先の公式サイトがダウンすることがあっても、「ちいかわマーケット」側はまったく問題ないといったケースもあり、その際もユーザーから高く評価されるなど、確実に良い方向への変化が生じています。

【購入機会損失を払拭して売上増に寄与】

当然ながらキャラクター自体の人気増や MD 改善努力の成果が大きいですが、「ちいかわマーケット」の売上は伸び続けています。Shopify Plus では、分単位で数万件の注文があっても問題なく捌くことができています。その購入者の中には、以前はサイトが重すぎたために購入機会を逸していた人たちも数多く含まれているものと推測されます。そして売上以上にセッションも伸びていますが、前述した通り問題なく EC サイトは稼働を続けています。

【Shopify Plus へのバージョンアップで安心感と利便性が更に向上】

グレイ・パーカー・サービスでは、今後のさらなる成長に対応する EC サイトへと強化するため、2022 年 8 月により一層安定した稼働の実現に向けて Shopify のプランを Shopify Plus へとバージョンアップし、Shopify Plus で利用できるさまざまな追加機能を活用しています。EC サイトに新たな機能を追加する際にも手間がかからず、時間と工数そしてコストも削減できます。このように使いたい時にすぐに新しい機能が使える Shopify の拡張性の高さがビジネスにスピード感をもたらす点についても、同社では高く評価しています。

【SNS での情報発信を強化し、サイト流入・コンバージョンが加速】

Shopify 移行によりサイトの運営基盤が安定したことを受け、もともと力を入れていた SNS での情報発信に再注力。フォロワー数、サイト流入数は目に見えて増えており、それに伴いコンバージョンも増加しています。SNS による流入元で最も多いのが Twitter(現 X)で、全体の 2 割ほどを占めているほか、リピート客も順調に増加しています。もともと「ちいかわ」は Twitter(現 X)上で生まれたキャラクターであることもあって、チャネルとの親和性が特に高くなっているのです。さらに最近では集客チャネルを増やすべく LINE 公式アカウントを立ち上げており、Shopify と LINE との連携のしやすさから新たな層の EC サイトへの流入にも期待が高まります。

【日々の利用状況の分析が容易かつ的確に】

これまでの EC サイトで使われていた旧システムでは、利用状況を分析するための機能が十分ではなく、管理画面も使いづらい状況にあり、さらに結果も正確ではないという問題を抱えていました。加えて、レポーティングの際には生データを一旦ダウンロードして、Excel 等で編集した上でデータを加工しなければなりませんでした。しかし Shopify であれば、各種分析機能が充実しており、管理画面の UI もわかりやすいため簡単に使いこなすことができるようになりました。そのため、日々の運用において売上・在庫状況をリアルタイムで確認し、次のアクション判断が迅速に行えるようになり、ビジネスのアジリティー向上にもつながっています。また、レポーティングに際しても、Shopify はエクスポートしたファイルをそのまま使ってレポートできるので、各種分析や報告作業が容易に行えるようになっています。

イラストレーター・ナガノ氏による人気漫画「ちいかわ」のグッズ。

イラストレーター・ナガノ氏による人気漫画「ちいかわ」のグッズ。

CRM の強化で顧客へのアプローチも積極的に展開へ

Shopify Plus への EC サイト移行でもたらされた数々の成果を受けてグレイ・パーカー・サービスでは、今後その拡張性の高さを活かして CRM の強化も目指していく構えです。

「これまでは、当社の EC サイトを訪れてくれたお客さまに最大限のサービスをお届けすることにとにかく注力していて、こちらからお客様へのアプローチはまだまだ十分とは言えない状況でした。そこで今後は、Shopify と LINE の連携を 1 つのきっかけとして、CRM に注力することで、当社からお客様へのアプローチを積極的に行っていきたいですね。そのためのプラットフォームとしても、Shopify は最適であると確信しています」(小林氏)

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