自分のショップに名前をつけるというプロセスはワクワクするのと同時に、一度つけたら簡単には変えられないため悩むところでもあります。
ここでは、ネットショップの名前のつけ方のコツと、お店の名前を付ける時に参考になりそうな優れたショップ名を紹介します。
ネットショップ名の付け方9つコツ
- シンプルで覚えやすい
- ドメインとして取得できる
- 発音とスペル
- ユニークで独自性がある
- ターゲット市場にアピールできる
- 将来の拡張性
- SNSアカウント名が取得できる
- SEOキーワードが入っている
- 略称も考慮する
シンプルで覚えやすい
シンプルイズベストで、お店の名前を覚えてもらえれば、リピーター客が来てくれる可能性が高くなります。複雑なスペルや長いフレーズは避けましょう。
ドメインとして取得できる
選んだ名前で有名なトップレベルドメイン(.com、.netなど)が取得可能かどうかを確認します。ドメイン名がショップ名と一致していると、ウェブ上での視認性と信頼性が高まります。
発音とスペル
横文字でかっこいい名前も、読んでもらえないと意味がありません。スペルが難しいと、検索されにくく、URLとしても覚えてもらえません。アマゾンのサイトに行きたいと思ったら、アマゾンをグーグル検索するのではなく、amazon.co.jpとURLを直接入力する人も多いのではないでしょうか。
デンマーク語で楽しい時間を意味するの「hygge(ヒュッゲ)」という言葉を時々見かけるようになりましたが、日本人の耳には馴染みがなく、フリガナがなければ読みにくく、ヒュッゲのスペルを覚えるのも困難です。
ユニークで独自性がある
他のネットショップと区別できるユニークな名前を考えましょう。顧客にとって新鮮で興味を引く名前は印象に残りやすくなります。商品と全く関係ないお店とギャップのある名前や、有名人や地名をもじった店名など、ユニークで記憶に残りやすくなります。
当然ながら、商標登録や法的な問題を避けるため、既存のビジネスやブランドと重複しないかを検索して確認しながら選ぶことも重要です。検索する際はAmazonや楽天や他のマーケットプレイスや特許情報プラットフォームなども確認しましょう。
ターゲット市場にアピールできる
越境ECを考えているなら、ターゲットとなる国の言語において不適切または誤解を招かない名前を選ぶことが重要です。フランス語などをカタカナにした名前は日本ではかっこよく聞こえても、フランスでお店を展開するときに言葉のチョイスが変だと思われたり、スペルが少し違っていたり、恥ずかしい思いをするかもしれません。
例えば、日本でもよく使われる「gift(ギフト)」という言葉は、ドイツ語では「毒」という意味で、食品を取り扱うショップ名に入っていると印象が悪くなってしまいます。
また、ターゲット市場に同名の有名なショップがないか、かぶらないかなども調べておくといいでしょう。
将来の拡張性
ショップ名は一度決めたらそう簡単には変えたくないため、将来的に事業を拡大する可能性を考慮して、特定の商品やサービスに限定されない名前を選びましょう。
例えば、キャンドル専門なのでサイト名を「○○キャンドル」などとしてしまうと、後で他のモノを売り始めた時、お店が他の物を売っていることを印象付けるのが大変になるかもしれません。
SNSアカウント名が取得できる
ソーシャルメディアはブランディングやマーケティングに欠かせない存在です。ドメイン名と合わせて、選んだ名前でソーシャルメディアのアカウントが取得できるかどうかも確認します。
SEOキーワードが入っている
検索キーワードが入っていると、SEO(検索エンジン最適化)に役立てることができます。例えばコーヒー豆を販売するなら、「○○コーヒー」など、商品やサービスに関連するキーワードを含めることで、キーワードが自然とサイトのタイトルなどに使われ、ターゲットとなる検索者の検索画面の上位に表示されるのに有利になります。
略称も考慮する
日本人は長い名前はもちろん、短い名前も略すことがあります。ファミリーマートをファミマというように、店名がどのように省略されるか、また希望ドメインが取得できなかった場合、省略された名前を使ってドメインを取れるかなども考慮するといいかもしれません。
参考にしたいショップ名の例
ここで思わず「ネーミングセンスがあるな」と関心してしまったり、そういう名づけ方やドメインの選び方があるのか参考になるものを集めました。
カキモリ(kakimori.com)
文具店
書くことと防人(さきもり)をもじった「書く人」という新しい言葉を作り、聞いただけであたかもそのような言葉が辞書に載っているかと思ってしまうほどしっくりくるネーミングです。
KANAGU STORE(kanagu-store.com)
雑貨・ギフト
金属の雑貨やインテリアを販売するこのお店は、金具をKANAGUとローマ字にすることで、おしゃれになり、日本人には覚えやすくスペルしやすい店名がついています。日本語をローマ字表記にするとURLの競争率が低いため、ドメインの取得が楽です。
ゴーゴーサイクリング(55cycling.com)
自転車通販
聞いただけで自転車に関係するとイメージできるネーミングですが、ユニークなドメインにも注目です。
ボディーボス(bodybossportablegym.jp)
家庭用フィットネス用品メーカー
シンプルですが、日本人でも聞いただけでスポーツやジムと関係があるというイメージが湧き、また世界にも通用する名前です。
きょうの日本酒(kyouno.jp)
日本酒専門店
シンプルで覚えやすく、「きょうの」だけをとった短いドメインのとり方は参考になります。
Kuradashi(kuradashi.jp)
フードロス削減のソーシャルマーケット日本語の「蔵出し」を横文字にし、掘り出しモノがでてくるようなイメージは、フードロスされそうな食品から選んで購入できるというお店のコンセプトにぴったりです。
Buzaemon(shop.buzaemon.jp)
リカーショップ
古風でユニークな日本の名前、それと対照的でシンプルなオシャレなお酒の販売サイト。名前はお店とは関係ないものの、覚えやすいインパクトがあります。一風変わった名前のため、お店の名前を検索すると上位で見つけることができるのもポイントです。
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よくある質問
名前が決まらなかったらどうすれば良いですか?
もし、ネットショップの名前がなかなか決まらなかったら、「短くシンプルな名前にする」ということを念頭に置いて考えてみましょう。ビジネスと関連性のある2つの短いキーワードを組み合わせてみても良いかもしれません。
名前が決まったらどうすれば良いですか?
合法的に許可されているかを確認するために商標登録を調べてみましょう。そして必要であれば商標登録を行ってください。なお、商品によってはブランド名よりも商品名の方が大事ということもあるので、何を優先して登録するのかはよく考えましょう。
合法的に使えますが、他社が使っています。どうすれば良いですか?
Googleなどの検索プラットフォームを使って、自分のブランド名で検索されたときに一番上に表示されそうかどうかを考えてみましょう。Ahrefsなどの有料SEOツールを使って、キーワードの難しさを調べても良いです。もし、すでに強そうな競合がいたり、一般的な名前の場合は避けても良いでしょう。
SNSのアカウント名が取られています。どうすれば良いですか?
何億個もSNSのアカウントがあるこの時代、すでにブランド名のアカウントが取られているということはよくあるので気にする必要はありません。「ブランド名_official」などを使うことで回避しましょう。