2021年ブラックフライデーサイバーマンデー:売上高63億ドルからわかること

例年と比べると、当然のごとく異質なものとなった2020年のブラックフライデーサイバーマンデー(BFCM)。新型コロナウイルス感染症の猛威は、私たちの買い物の仕方や、商品の配送方法に大きな変化をもたらしました。しかしそのような変化は、一年経った2021年現在ではどのような意味があるのでしょうか?

毎年BFCMになると、Shopifyではマーチャントのオンライン売上をリアルタイムで追跡します。2021年に注目したのは、昨年確立されたトレンドが、今年も継続するかどうかという点でした。

BFCMはグローバルコマースの縮図のようなもの。そのためそのデータを見れば、翌年の状況をある程度把握することができます。物事がどこに向かっているのかをしっかりと理解するには、さまざまな状況に対してマーチャントの皆さんがどのように適応してきたか、そして消費者がそれらにどのように反応したかなど、販売データ以上のものを分析しなければなりません。さらに、それが2022年以降において、何を意味するのかを考える必要があります。

今回の調査でわかったことは以下の通りです:

買い物シーズン到来

新型コロナウイルスからの景気回復への道のりは非常に険しいものでした。しかしそんな逆境にも負けず、かつてないほどにBFCMを成功させるために、個人マーチャントたちが一同に集結した2021年。

ブラックフライデーからサイバーマンデーまでの期間中、Shopifyストアのオーナーたちは世界全体で実に合計63億米ドルもの売上を達成。2020年から実に23%の伸びを記録しました。

これは、ビジネスオーナーの皆さんが実践した、素晴らしい戦略の証だと言えます。サプライチェーンの問題や配送の遅れから、顧客の要求に応えるには困難を極めました。しかしかなり前の段階から計画を立てて販売促進を行なったことが、そのような課題の克服に大いに役立ったのです。

継続、そして衰退するBFCMトレンド

2021年のBFCMでは、2020年に生じたショッピングトレンドが継続するのか、または小売店の通常営業再開に伴い衰退していくのか、ということが大きな論点となりました。そして物事が変化したり再開したりする中で、消費者が新しい方法で買い物を継続していることが明らかになりました。

1. 人々は今でも小規模店舗を支持

コロナ禍の営業自粛期間中、最も大きな打撃を受けたのは、「不要不急」であるとみなされた小規模ビジネスでした。しかしそれに伴い、危機を乗り越えようと奮闘する地域の店を助けるために、独立系店舗で買い物をする動きが起こりました。

2021年に入り店舗が営業を再開する中で、顧客は今でも継続して小規模店舗から商品を購入する傾向にあります

BFCMにおいても、独立系店舗を支持した人が多く見られました。事実、BFCM期間中にShopifyにある独立系直販ブランドから商品を購入した人は、全世界で4,700万人を超えたことがわかっています。

1時間当たりの売上がピークに達したのは、2020年と同様に、ブラックフライデーの東部標準時午後12時でした。

2. 依然として高い需要のあるフルフィルメント代替案

昨年は、カーブサイドピックアップ(店舗駐車場での受け取り)および地域配送(英語)に新たなニーズが生まれました。2021年に入ってからも、それは今なお続いています。

米国では、カーブサイドピックアップを選択したカートの平均金額が、2020年の79.84米ドルから、2021年では​​96.60米ドル約10,953円)に増加。カナダでは、94.93カナダドルから115.14カナダドル(約10,242円)に上昇しています。

米国では、ロサンゼルス、ホノルル、シカゴの3都市でカーブサイドピックアップが急伸。カナダでは、トロント、カルガリー、バンクーバーで伸びを記録しました。

アパレル&アクセサリー、ホームウェア&ガーデニング用品、ヘルス&美容用品などの一部の商品カテゴリーでは、他のカテゴリーに比べてカーブサイドピックアップの人気が高いことが判明。米国では、ショッピングカートにこれらのカテゴリーの商品が最も多く収められたこともわかっています。

さらに、依然として強い支持を得ているのが地域配送サービス。2021年のBFCMでは、米国における地域配送を対象とした平均カート金額が97.40米ドル(約11,044円)を記録。同様にカナダでは、平均合計額が120.75カナダドル(約10,741円)を記録したことが明らかになりました。

米国で地域配送が最も盛んな都市は、ニューヨーク、ロサンゼルス、ブルックリン。カナダではトロント、カルガリー、オタワでした。

さらに米国において地域配送が人気を集めた商品カテゴリーは、アパレル&アクセサリー、食品&飲料品、ホームウェア&ガーデニング用品ということがわかっています。

3. 商取引の要は今でも国境を超えた買い物

過去2年間で私たちが学んだ教訓は、一つの市場や販路に依存してしまうと、ビジネスが脆弱になる恐れがあるということ。世界各地に配送できる機能があれば、ビジネスをより一層強化します。それはまさに、たくさんのShopifyのビジネスオーナーたちが今年一年で実践してきたことでした。

2021年のBFCM期間中には、世界各地で行われた注文の15%が国境を超えたものだったことが明らかになっています。

国によっては、国際取引が習慣となっている所もあります。国境を越えた取引が最も盛んに行われているのは、米国からカナダ、カナダから米国、英国から米国でした。これら国際取引による売上高の上位品目カテゴリーは、アパレル&アクセサリー、ヘルス&美容用品、ホームウェア&ガーデニング用品だったこともわかっています。

「つながり」がますます高まる現代社会。そこでは海外の顧客をサポートできる機能が大きな利点となります。Shopifyでは、そのような小規模企業の長きにわたる課題をこれまで以上にシンプルにするために、デフォルトでのグローバルアプローチの実践を推し進めています。

4. モバイルが(未だに)最強

「かつてないほどに多くの顧客がモバイル機器からBFCMの買い物をしている」と聞いても、驚く人はほとんどいないと思います。

モバイルからの売上がデスクトップを 初めて上回ったのは2014年のこと(英語)。それ以降、その勢いは高まっていくばかりです。

2021年のBFCMでは、モバイル機器から行われた購入が71%だったのに対し、デスクトップからは29%でした。

2020年に記録した、モバイルからの売上67%、デスクトップからは33%という数字と比較しても、モバイル機器から買い物をする傾向が高まったことがわかります。

5. ソーシャルメディアを好む顧客

顧客は買い物をするとき、使用中のアプリから離れることなく、そのままソーシャルメディアのページ上で購入を済ますことを好みます。そのため、ショッピング機能との統合は、ソーシャルメディアマーケティング戦略の一部となることが不可欠です。これによって、顧客はInstagramなどのアプリから直接商品を閲覧したり、カートに商品を追加したり、1か所でチェックアウトを完了したりすることができるようになります。

2021年のBFCMでは、ソーシャルメディアのシームレスな機能統合によってもたらされた売上高が、2020年と比べて3倍に上昇したことがわかっています。

6. サステナビリティに関心を持つ顧客とShopify

多くの消費者は、サステナビリティやエシカルな消費に関心があります。しかし価格や配送時間がそのような善意の妨げとなってしまう(英語)のも事実。そのため、Shopifyではそのような課題に表立って取り組んでいます。

出荷される荷物一つ当たりにつき、大気中に放出される二酸化炭素は平均1キログラムと言われています。 そのため、BFCMのような配送量が集中する週末には、配送による二酸化炭素放出が大幅に増加します。

そこでShopifyでは今年のBFCMの週末に、自社プラットフォームで発注されたすべての配送物から放出されるすべての二酸化炭素排出量を相殺し、結果として60,000トン近くのカーボンオフセットを実現しました。

皆さんに拍手を

パンデミックは、マーチャントの皆さんがこれまで直面した中で最も大きな難題をもたらしました。しかし今年のBFCMデータは、彼らが将来を見据えてこれまで以上に力を付けたことを示しています。

この2年間では、小規模企業の回復力の強さが明らかになりました。売上高の記録が更新された事実こそ、起業家があらゆる難題を克服できたという証です。大きな困難に立ち向かい、適応し、方向転換をし、目標に向かって前進する皆さんの能力は賞賛に値します。この場をお借りして、世界各地にいるマーチャントの皆さんに、心から感謝の意をお伝えいたします。

原文:Lauren Strapagiel 翻訳:クリンカース恵子

 


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