ハンドメイドキャンドルは、素材やデザインにこだわることも、身近な材料で気軽に作ることもできるのが魅力です。クリエイティビティを追求できる楽しさと手軽さから、お金になる趣味としてキャンドル作りを始める人もいます。
在宅で稼ぐ方法を探している人も、100均の材料でできる簡単で可愛いキャンドルの作り方 を知りたい人も、ぜひこの記事を参考にして、キャンドル作りの魅力に触れてみてください。
キャンドル作りで必要な材料や道具
キャンドルワックス
キャンドルワックス(ロウ)はオンラインやハンドメイドショップで簡単に購入できます。パラフィンワックスであれば100均でも販売されています。そのほかにソイワックス(大豆ワックス)やミツロウなど、さまざまな素材がありますが、市販のろうそくを溶かして使用することもできます。
キャンドルの芯
紙やコットン、木製などさまざまな素材のものが販売されています。コットン製が一般的で、100均のハンドメイドコーナーでも手に入ります。
アロマオイル
キャンドルに香りをつけるには、キャンドル用のアロマオイルかエッセンシャルオイルを使用します。アルコールなどが含まれたものは引火の危険性などがあるため使用しません。100均やインテリアショップなどで選ぶ際は注意しましょう。
へら
ワックスをムラなく溶かすために使用します。耐熱性のへらを準備しましょう。割り箸などで代用しても問題ありません。
耐熱性の型
紙コップ、ガラスカップ、シリコンカップなど、最終的に型から取りだして使うのか、型に入れたまま楽しみたいのかも考え、自由に選びましょう。形も定番の円柱形だけでなく正方形、円すい形など自分の好みに合わせて選んでください。
温度計
段階によって適切な温度があるため、ワックスに入れて温度を測れるものを準備しましょう。調理用の温度計で問題ありません。
芯を支える棒状のもの
キャンドルに入れる芯がずれないように支えます。鉛筆や割り箸など、棒状のものを準備しましょう。
鍋・ワックスを溶かす容器
ワックスを湯せんで溶かすため、鍋とワックスを入れる容器を準備しましょう。鍋は家にあるもので問題ありません。ワックスを入れる容器は、型に流し込みやすくするために注ぎ口があるものを選ぶと良いでしょう。キャンプで使われるシェラカップなどが耐熱性もありおすすめです。
キッチンペーパー
こぼれたワックスなどをすぐに拭き取れるようにキッチンペーパーや雑巾、不要なタオルなどを準備しておきます。拭き取ったワックスが固まってもそのまま捨てられるものがおすすめです。
基本的なキャンドルの作り方
1.必要な道具を準備する
まずは必要な材料と道具を準備しましょう。キャンドル作りは温度と時間との勝負なので、各段階で迅速に作業できるように、近くにわかりやすく置いておくことが大切です。
2.ワックスを量る
キャンドルの型にワックスを入れて適切な量を確認します。フレーク状のワックスであれば、目安は型に使用する容器2つ分です。
3.ワックスを溶かす
ワックスを湯せん用の容器に入れ、お湯が入った鍋でゆっくり溶かしましょう。パラフィンワックスだと約38℃、ソイワックスだと約51℃で溶けます。へらや割り箸などで混ぜながらムラなく溶かしてください。
キャンドルに色付けしたい場合もこの段階で行います。専用の染料のほか、削ったクレヨンを入れて溶かすことでも色付けができます。クレヨンを使う場合、芯が燃えにくくなる可能性があるため入れすぎないようにしましょう。
4.香りを加える
アロマキャンドルを作りたい場合はここでアロマオイルを加えます。キャンドル用アロマオイルを使用する場合は説明書に従ってください。エッセンシャルオイルの場合、300gほどの大きさ(直径8cm、高さ10cm程)であれば30~40滴を目安に加えますが、ワックスとオイルの相性によっては燃えにくくなってしまうこともあります。最初は少量のオイルを入れたキャンドルを作り、香りと燃えやすさを確認すると良いでしょう。オイルを入れる際は、香りのムラが出ないようしっかりと混ぜましょう。
5.型に芯を置く
ワックスが溶けたら、型の中央にキャンドルの芯を置きます。箸や鉛筆など棒状のもの2本で芯を挟み、棒の両サイドを輪ゴムなどで固定します。芯が型の中心に来るよう、型に渡すようなかたちで棒を置きます。芯をより安定させたい場合、溶けたワックスを1滴分取り出し、型の中心につけることで芯の底を安定させることができます。
6.型にワックスを注ぐ
ワックスが完全に溶けて、温度が85℃~90℃程度になったら5の型に注ぎます。気泡が生まれないよう、ゆっくりと丁寧に注ぎましょう。
ボタニカルキャンドルの場合は、型より一回り小さいキャンドル(ハンドメイドまたは市販品)を型に入れ、隙間に花びらやドライフルーツなどを入れます。そこにワックスを注ぐことで、外側にドライフラワーなどが入ったボタニカルキャンドルが簡単に作れます。
7.こぼれたワックスをふき取る
キャンドル作りが一段落したら、ワックスで汚れた部分をふき取りましょう。ワックスが乾ききってしまうと取り除きにくくなるため、早い段階で掃除するようにしてください。
8.固まるまで待つ
完全に固まるまで数日待ちましょう。硬化する時間は使用するワックスによってさまざまで、パラフィンワックスは約2日、ソイワックスは3〜4日、ミツロウの場合は約10日かかります。
9.完成
完全に固まったら完成です。必要に応じて型から外し、芯の長さを調整します。
ボタニカルキャンドルを作った際、花などがロウに埋もれすぎていた場合は、ドライヤーで少し暖めることでロウが溶けて中に入れた素材が見えやすくなります。
作成に慣れてきたら、ハンドメイド販売に挑戦してみても良いかもしれません。ネットショップを始めるほか、完成したキャンドルの物撮りをしてPinterestなどに投稿すると、作品を気に入ってくれたショップオーナーなどから声がかかり、委託販売につながるかもしれません。
キャンドル作りで気を付けるポイント
温度管理に気をつける
可燃性のワックスを使用する場合、温めすぎるとワックスが引火する可能性があります。IHコンロでワックスが溶ける温度に設定をする、温度計で温度を確認しながら湯せんでゆっくりと溶かすようにするなどしましょう。
ワックスと水が混ざらないようにする
ワックスを温めている際に水がかからないように気を付けましょう。水と油のような反応でワックスが飛び散りやけどする危険性があります。
ワックスに混ぜる素材は慎重に選ぶ
ワックスに何かを混ぜる際はその素材にも気を付けます。アロマキャンドルを作る場合は、アルコールなどへの引火や有害物質の発生を防ぐため、キャンドル専用オイルかエッセンシャルオイルを使用します。
また、ボタニカルキャンドルなどキャンドル内に何かを入れる場合は、入れたものが大きすぎたり芯に近すぎたりすると、キャンドルが溶けたときに引火してしまう可能性があります。
まとめ
キャンドルは作り方が簡単で材料も100均で手に入るものばかりなので、初心者でも簡単に創作を楽しめます。素材やデザインにこだわればインテリアとしても素敵で、プレゼントとしても喜ばれます。手軽さと人気の高さから在宅ワークや新規事業として始める人もいます。この機会にキャンドル作りに挑戦し、オリジナルキャンドルでリラックス空間をつくってみましょう。
よくある質問
オリジナルキャンドルの作成費用は?
必要な素材と道具を全て100均でそろえれば、500〜1000円程度です。細かな費用は使用するアロマやデザインによって異なります。
キャンドルの香りを強くするには?
キャンドル専用アロマオイルを使用しましょう。香りを強くするために通常のオイルを入れすぎると、キャンドルの見た目に影響が出たりべたつきが発生したりする可能性があります。
キャンドル作りは子どもでもできる?
火の取り扱いを大人が管理すれば、子どもと一緒でも簡単にキャンドル作りができます。アロマを混ぜたり色付け用のクレヨンを削ったりする作業などは子どもでも簡単にできますし、ボタニカルキャンドルの花びらの配置なども一緒に楽しめます。
文:Ryotetsu