ビジネスを始めることを考えると、まずは不動産を借りるとか、通勤するとか、従業員を雇うことなどが浮かぶかもしれません。しかし、在宅ビジネス(副業を在宅でいながらすること)が非常に盛んになっている今日では、自宅にいながら起業家として活動していくための様々な方法があります。特に新型コロナウイルス感染症の影響は大きく、2021年になっても外に出れないという日が続いています。家にいながらできる仕事というのがますます求められているのです。
本日紹介する方法の中には、商品を保管するために自宅の部屋が必要になる場合もありますが、完全にオンラインのみで在宅でビジネスを運営できることもあります。それでは早速、その在宅ワークの始め方について見ていきましょう!
在宅ワークとは何か? メリットとデメリットは?
在宅ワークは、自宅を拠点にしてビジネスを始め、管理運営するビジネスです。いくつかのケース ー特にオンラインで販売し、在庫を持たない場合には、外出先でも管理できるので、必ずしも自宅に縛られる必要はありません。ワーケーションをしながらお金を稼ぐということも可能なのです。また、在宅ワークを副業としてはじめるケースもありますし、メインの事業としてはじめるケースもあります。
まずは、在宅ワークが自分に合っているかどうかを考えるために、そのメリットとデメリットをお伝えします。
メリット:
- 倉庫レンタル料のようなコストがかからないため、潜在的な税控除となり得る
- 商品を地域限定、または海外に販売するといった選択肢がある
- ワークライフバランスに柔軟性が生まれる(在宅で働きたい親の立場であったり、退職者の場合は理想的)
- ファミリービジネスとして、家族や配偶者がお金を出し合うことができる
- 新型コロナウイルス感染症の脅威が迫る中、外に出ずに仕事ができる(満員電車での通勤の必要もなし!)
デメリット:
- ビジネスのために自宅スペースに変更を加えなければならない可能性がある(例えば、在庫の保管、ホームオフィス、備品の保管など)。これらを生活を妨げずに行えるかどうかはチャレンジになります
- ビジネスに関連するあらゆる規則に従わなければならない(例えば、食品販売を考えているならば、業務用キッチンを借りる必要があったり、在庫保持のためのライセンスや許可が必要になるなど)
- 追加でスペースを借りたり、従業員を雇う必要があるかもしれない
- 在宅での仕事は自由を与えるが、同時に孤独でもあり、人に囲まれているのが好きな場合には困難を感じる可能性がある
今日から始められる在宅ビジネスのおすすめアイデア
さて、メリットとデメリットを見てきましたが、ここからは 種類の在宅ワークをはじめるための方法を紹介します。
1. 商品をまとめて購入し、ネットショップで販売する

多くの企業では、商品をまとめて輸入し利益を得るために販売するという、シンプルな方法に重点を置いています。
もしかしたら、お出かけ先で魅力的な商品を偶然見つけ、市場ではまだ売られていないものであることが分かるかも知れません。または、ニッチな商品に夢中になり、販売するのに完璧なものであると知ったところかも知れません。
いずれにしても、もし商品が在庫として保管するのにも輸送するのにも簡単であるときには、在宅ワークのアイデアははっきりと浮かんできます。例えば、ブルーライトを遮断するメガネは、小さいので家に保管するのに十分な大きさです。
また、自宅をショールームにすることも考えられます。Artemis Design Co.がそのようにしてスタートしたようにです。アイデアが跳ねて売り上げが増えるときには、追加の保管スペースと従業員によって拡大するというオプションに直面します。
2. ハンドメイド商品を販売する

もし自分で何かを手作りしている(またはそのような人を知っている)場合には、趣味をビジネスに変えることも考えられます。スタジオや商業用キッチンやワークショップなど他の場所で作っているとしても、自宅で保管して販売することができます。
商品の持つほぼすべての側面を制御できるならば、より費用対効果の高い方法で品質を向上させたり、市場の需要に向けて特定のお客様に提供することができるでしょう。
Etsyのような市場で始めることを選ぶか、自身のブランドのショップを作るかどうかに関わらず、ハンドメイド商品を販売することは、趣味と並行しながらお金を稼ぐことのできる素晴らしい方法です。ただし、お客様が摂取したり、肌に触れる商品には規則があるので、細心の注意を払ってください。
販売することのできる手作りの商品の例は、以下となります。
何より商品を作ることに圧倒される必要はありませんので、規模を拡大する準備が整ってから、生産増加のプロセスを確立し、従業員を雇用することができます。スモールスタートから成長できるとても良い方法ですね。
3. ドロップシッピングを始める
先に紹介した2つの在宅ワークのアイデアは、自宅に商品を保管する必要のあるビジネスでしたが、自宅に商品を置くことなく発送できるオンラインビジネスもあります。
こういったビジネスは、ドロップシッピングモデルを採用していて、あなたの代わりに第三者が商品を製造、保管、出荷します。マーケティングとカスタマーサービスが最大の責任となります。
ドロップシッピングのサプライヤーは、地域に密着してたり、世界中と取引していたりしますが、販売後も一貫して優れたサービスをお客様に提供できるような信頼できるサプライヤーを見つけることが重要です。常に十分な注意を払わなければ、ビジネスの評判が危うくなる可能性があります。
OberloのようなShopifyアプリもあります(日本向けにも使用可能ですが、機能をベストに活かすことはできません)。これを使用すると、サプライヤーとつながり、注文処理を合理化しつつ、ショップに商品を輸入することができます。
基本的に、ドロップシッピングには、第三者の商品の販売代理店になることも含まれます。売り上げからマージンを受け取る代わりに、マーケティングのコスト(時間とお金)を引き受けます。幸いなことに、販売している市場でその商品が不足していなくとも、まだ競争に参加できるいくつかの方法があります。
- 様々なサプライヤーからの商品をキュレーションして、特定のニッチに役立つショップを作成しましょう。
- 商品を超えた価値を創造する質の高いコンテンツとカスタマーサービスによって参戦しましょう。
- 世界でそのサービスが行き届いていない地域をターゲットにしましょう。(配送料には必ず注意を払うこと。)
- 同じ商品を使用して新しいオーディエンス(見込み客)をターゲットにしましょう。(例えば、LEDシューズは音楽フェスの来場者やランナーに販売できます。)
4. オリジナルグッズを販売する
オリジナルグッズの販売と聞いたら、「難しそう」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、今の世の中はオンデマンド印刷というサービスを使うことによって、簡単にオリジナル商品が販売できちゃいます。このモデルもまた自身で商品を保管したり出荷する必要がありません。オンデマンド印刷は、独自のクリエイティブなデザインを商品にすることができる柔軟性を与えてくれます。
また、幅広いオリジナル商品を販売することができるのも特徴のひとつです。本、Tシャツ、帽子、バックパック、ブランケット、枕、マグカップ、靴、パーカー、携帯用ケース、時計などなど、サプライヤーにより選択できる商品は実に様々です。
多くのオンデマンド印刷ビジネスは、特定のニッチ、もっと良く言うとアイデンティティの共有に焦点を当てています。お客様はどのようなものに情熱を感じ、分かち合うことに誇りを持つでしょうか? 自分自身についても考えてみましょう。ペットの飼い主からゲーマーまで、商品を生み出す対象となるコミュニティはたくさんあります。
デザインのスキルがあるのであれば、オリジナルのデザインを作成しましょう。友人のデザイナーに頼んでデザインしてもらうのもありです。
5. サービスや専門知識を売る
サービスを売ることは、商品を販売することよりもむしろ簡単かもしれません。けれども、ここでチャレンジとなるのは、限られた時間を割り当てることです。「時は金なり」は、サービスベースのビジネスを運営する際には、決して真実とはなりません。
デザイナーやマーケターなど、クリエイティブな専門家は、フリーランスであったり、他社をコンサルティングしていたりと、多くのクライアントを抱えているため、自宅のオフィスから離れて出張をしていることがよくあります。また、アポや予約に基づいて、個別にサービスをするべく動き回っているかもしれません。
サービスベースの在宅ビジネスのアイディアには、次のようなものがあります。
- 個別指導
- フリーランスの執筆
- パーソナルトレーニング
- バーチャルアシスタント
- 犬の散歩
- マーケティング
- デザイン
サービスベースのビジネスは、適切なクライアントを見つけるために、多くのネットワーキングと口コミでの紹介を必要としますが、サービスに満足したお客様は、リピーターとして繰り返しビジネスを提供する機会を与えてくれることでしょう。
このような理由から、商品ベースのビジネスよりは、それほど大人数のお客様を必要とすることはありません。提供するサービスにもよりますが、ほんの一握りの質の高いクライアントがいれば、自宅で仕事をすることが可能になります。
また、Shopifyを使うことでモノ以外の商品も販売することができます。詳しくはこちらの記事をどうぞ。
6. サービスや専門知識を商品化する
先ほどご説明したように、サービスベースのビジネスを運営する上で最大のデメリットとなるのは、時間、スキル及び努力に対して厳格に報酬が支払われることです。
サービスのビジネスに追加できるアイデアとしては、次のようなものがあります。
- コース
- デザイン
- ライセンス資産(ストック画像、音楽など)
- ダウンロード可能なレポート
- デジタルテンプレート
- 商品
- 電子書籍
ご覧のとおり、アイディアのほとんどは商品としてパッケージ化されたデジタルメディアを使用しているため、自宅に在庫を保管する必要がありません。Shopifyで在宅ビジネスを運営しているならば、SendOwlアプリを使って、途切れることなくデジタル商品を販売することができます。
7. 収益化できるオーディエンスを成長させる
コンテンツクリエイターであれば、既にかなりのオンラインオーディエンスがいるか、もしくはコンテンツ、YouTube、Instagramなどを始めることを常に考えてきたかもしれません。その場合、この記事で既に紹介しているリストのいずれかを使用し、フォロワーを収益に変えることができます。
その上で、さらに他の商品やサービスを手数料を受け取って販売したり、スポンサー投稿の支払いを受けてブランドをオーディエンスとつなげること、すなわちアフィリエイトを行うことも可能です。ただしステマには気をつけましょう!(さらに詳しく:アフィリエイトで稼ぐコツと戦略16選、初心者向け アフィリエイトマーケティング成功術、インスタで実践するアフィリエイト、Amazonアフィリエイトでネット販売を拡大する方法)
オーディエンスを得るには、忍耐力、一貫性、そして集中力が必要です。このことは、特に短期間に限られていない在宅ビジネスを始めるにあたって簡単なことではありませんが、自分の大好きなものの周囲にフォロワーをを集めることができたなら、素晴らしい充実感に満たされ、一度に複数の収入源を追求する機会が与えられることでしょう。
オーディエンスを収益化する可能性というのは、どのようなニッチを選ぶかにしばしば左右されます。
まったくのゼロから始める場合、またはオーディエンスを拡大している最中では、次のガイドを参照して、最も人気のあるチャンネルを成長と収益化に生かす方法を学びましょう。
8. 既存のEコマースビジネスを購入する
すでに作られたECサイトの購入を考えるという方法もあります。
その価格は、これまでに生み出された総収益、潜在的な利益、利用可能な資産(メールリストやフォロワー数など)、在庫などの様々な要因によって大きく異なります。売り手の中には、ショップの経営について手助けし、教えてくれるところもあるでしょう。
Exchangeは、ECサイトを売買するために、Shopifyによって作られた新しいマーケットプレイスです。予算、経験レベル、そしてニーズに合ったビジネスを探すことができます。各ストアが過去にどれくらい売り上げたのかのデータも公開されているため、ある程度の目標を持って既存のECサイトを運営することができます。
各リストを吟味して、販売に含まれるものすべてを検討してみましょう。Shopifyを通じて、収入やその他のデータを確認することができます。
9. サブスクボックスなど定期購入ビジネスをはじめる
コロナ禍の需要もあり、米国を中心に人気に火がついているビジネスがサブスクリプションボックス(サブスクボックス)の販売です。一般的なサブスクボックスとは、事業者が選定したおすすめのキュレーションした商品や、購入者のニーズにあった商品が定期的に自宅へ届くというシステムです。
こちらの記事では、アメリカでのサブスクサービスの今を取材しておりますので、ぜひご覧ください。
なお、サブスクボックスに関しては、商品選びや梱包・発送などがドロップシッピングやオンデマンド印刷よりは大変ですが、ある程度の毎月の収益は予測できるという意味でもとても良いビジネスです。Shopifyを使うと、定期購入・サブスクビジネスもすぐに開業できるのでぜひ確認してみてください。他ネットショップとの比較表はこちら。
自分に合った在宅ビジネスのアイディアを見つけよう
在宅ビジネスは、テクノロジーの発達によって、サプライヤーや従業員、お客様との間のギャップを埋めることが可能になった今日の世界においては、すぐにはじめることが可能です。特にオフィスを借りるコストを削減できるときに小さく始め、穏やかに成長し、それから保守的に投資するというのは良い流れでしょう。
どのような種類のビジネスを始める時でもそうするように、目標、やる気を起こさせるもの、そして取り組みを楽しんでいることについて慎重に考え、自分に合った形の在宅ビジネスを創造しましょう。
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