Shopifyメールを使えば、メールの作成から送信、管理まで一元化できます。特徴や設定方法を学び、Shopifyメールでメールマーケティングを始めましょう。
Shopify(ショッピファイ)メールを利用すれば、Shopifyの管理画面から直接、メールマガジンや最新商品情報を顧客に送信できます。
Shopifyメールの特徴として、管理の一元化や、カスタマイズしやすいメールテンプレート、Shopifyの顧客データとの連携などが挙げられます。これにより、さまざまなマーケティングが実践しやすく、効果的なメール配信が可能となります。
この記事では、Shopifyメールの特徴や活用方法とともに設定方法を紹介します。
Shopifyメールとは?
Shopifyメールは、Shopifyが提供するメールマーケティングアプリです。EコマースプラットフォームであるShopifyのシステム内で、メールの作成から送信、クリック率や購入などの結果追跡まで行えます。
月10,000通まで無料で送信でき、多彩なテンプレートを利用して簡単にメール作成できます。
Shopifyメールの特徴
- テンプレートが豊富でカスタマイズも簡単:さまざまなニーズに応じたメールテンプレートが豊富に用意されており、文字や写真の追加などのカスタマイズが容易です。
- パーソナライズできる:件名、プレビュー、本文に顧客の名前を入れてパーソナライズしたメールを配信することができます。
- Shopify顧客データと連動している:Shopifyの顧客データと連動しているため、ECサイトでの購入履歴を基にメールの配信先を絞り込むことができます。
- 自動送信できる:あらかじめ作成しておいたメールを自動送信する機能があり、初めて購入した顧客やカゴ落ち(カートに入れたまま決済まで行かなかった)した顧客へのフォローメールなど、目的に合わせて設定することができます。 また、作成しておいたメールを指定の日時に送信することもできます。
- 結果の追跡と分析ができる:メルマガなどの配信で重要となる開封率やクリック率を確認したり、配信停止などの行動を分析したりすることができます。
Shopifyメールの使い方
- キャンペーンの作成
- テンプレートの選択とカスタマイズ
- 受取人の選択
- 件名とプレビューテキストの入力
- テストメールの送信
- メールの確認と送信
1.キャンペーンの作成
Shopifyの管理画面で「マーケティング」をクリックし、「アクティビティを作成」を選択します。「Shopifyメール」をクリックし、新しいメールキャンペーンを開始します。
2.テンプレートの選択とカスタマイズ
デフォルトのテンプレートから選ぶか、独自のテンプレートを作成します。
「セクションを追加」からテキスト、画像、ボタンなどを追加し、メール内容を編集します。フォント、文字サイズ、配色などを調整してブランドに合わせたデザインにします。
3.受取人の選択
「受取人」セクションで送信先の顧客セグメントを選択します。デフォルトではすべての購読者が選択されていますが、顧客管理で作成したセグメントも選択可能です。
4.件名とプレビューテキストの入力
メールの件名とプレビューテキストを入力します。受信者がメールを開く前に表示される箇所なので、魅力的で興味を引く内容にすることが重要です。
5.テストメールの送信
右上のボタンからテストメールを送信し、内容を確認します。テストメールはShopifyアカウントに登録されているメールアドレス宛に送信されます。
6.メールの確認と送信
「確認」ボタンを押してプレビュー画面を表示し、内容に問題がないか確認します。
「送信」ボタンをクリックすると即時にメールが送信されます。配信日時を設定したい場合は「スケジュール」機能を利用します。
Shopifyメールの活用方法
- 定期的なニュースレター
- 購買行動に基づくフォローメール
- 顧客グループごとの個別メール配信
定期的なニュースレター
顧客に最新情報やプロモーションを伝えるために、定期的にニュースレターを配信します。例えば、新商品のリリース情報、季節ごとのセールやクーポン、YouTube更新のお知らせなどを含めることができます。スケジュール機能を利用すれば、ニュースレターの頻度を一定に保ちやすく、顧客の関心を維持することができます。
購買行動に基づくフォローメール
Shopifyの顧客データを活用し、顧客の購買行動に基づいてフォローメールを送信します。例えば、カートに商品を入れたまま購入しなかった顧客にはリマインダーメールを送信し、購入を促します。また、購入後のフォローメールでは、自動送信メールを活用することで、商品が到着したタイミングでレビューを依頼したり、追加のおすすめ商品を提案したりすることができます。Shop Payの決済リンクなどを組み合わせ、直接購入できるようにするのも良いでしょう。
顧客グループごとの個別メール配信
顧客セグメントを活用して、特定のグループに対して個別のメールを配信します。例えば、過去6ヶ月間に購入履歴のある顧客に再度の購入を促す特別割引メールを送信したり、特定の地域に住む顧客に地域限定のプロモーションを案内するメールを送ったりすることができます。
Shopifyメールの各種設定
- 顧客セグメントの設定方法
- シナリオメールの設定方法
顧客セグメントの設定方法
顧客セグメントとは、顧客の属性や行動に基づいてグループ分けを行う機能です。Shopifyメールでは、顧客タグや注文数など、さまざまな基準に基づいてセグメントを設定することができます。設定方法は、下記のとおりです。
- 顧客管理を開く
- 絞り込み条件の選択
- 絞り込みを保存
- セグメントを作成
- セグメントを適用
1.顧客管理を開く
Shopifyの管理画面で、まず「顧客管理」をクリックします。ここでは、すべての顧客情報を一元管理することができます。
2.絞り込み条件の選択
次に、右側にある「詳細な絞り込み」をクリックします。希望する1つまたは複数の絞り込み条件を選択します。例えば、顧客タグや注文数、メールサブスクリプションのステータスなどです。
3.絞り込みを保存
選択した条件に基づいて「絞り込みを保存する」をクリックします。これにより、セグメントの作成画面が開きます。
4.セグメントを作成
セグメント作成画面では、必要事項や具体的な数字を入力し、「絞り込みを適用」を選択します。これで、選択した条件に基づく顧客の絞り込みが行われます。
5.セグメントを適用
最後に、作成したセグメントを「セグメントを保存する」から名前を付けて保存します。保存したセグメントは、「すべての顧客」の▼ボタンを押すと表示され、選択することでそのセグメントに基づく顧客リストが表示されます。
シナリオメールの設定方法
シナリオメールとは、顧客の状況やアクションに応じて自動で配信するマーケティング手法です。Shopifyメールでは、顧客が特定の商品を購入した際や、カートに商品を入れたまま放置したカゴ落ちの場合など、さまざまなシナリオに基づいてメールが設定できます。設定方法は、下記のとおりです。
- シナリオを作成
- トリガー条件の設定
- メールの内容をカスタマイズ
- 送信先の設定
- 配信スケジュールの設定と確認
1.シナリオを作成
Shopifyメールアプリのホーム画面右上に「オートメーションを作成」があります。「オートメーションを作成」をクリックするとさまざまなテンプレートが表示されます。テンプレートを選択しますが、該当するテンプレートがない場合は「カスタムメールのオートメーション」を選択してください。
2.トリガー条件の設定
「カスタムメールのオートメーション」を選択すると、新しいシナリオメールの設定画面に移動します。ここで、トリガーとなる条件を設定します。例えば、顧客が特定の商品を購入した場合や、カートに商品を入れたまま放置した場合など、シナリオに応じて条件を設定します。
3.メールの内容をカスタマイズ
トリガーが設定されたら、メールの内容を作成します。テンプレートを基に、必要なテキストや画像、ボタンを追加し、顧客に合わせたパーソナライズされた内容を作成します。
4.送信先の設定
メールの内容が完成したら、送信先を設定します。顧客データから、特定の条件に合致する顧客グループを選択し、そのグループに対してメールを送信するように設定します。
5.配信スケジュール設定と送信
メールの配信スケジュールを設定します。即時に送信するか、特定の日時に送信するかを選択します。また、メールが自動的に送信されるタイミングも設定できます。すべての設定が完了したら、テストメールを送信して内容を確認します。
このようにしてシナリオメールを設定することで、顧客の行動に応じた効果的なメールマーケティングができます。
Shopifyメールの便利なテンプレート一覧
Shopifyメールでは、さまざまなニーズに応じたメールテンプレートが用意されており、さまざまなシナリオに対応しています。以下に代表的なテンプレートを紹介します。
- 支払いエラーメール: 商品の支払い時にエラーが発生し、決済が処理できなかった場合に顧客に送信されるメールです。迅速にエラーを知らせることで、顧客が問題を解決し、再度購入手続きを進められるようにします。
- 注文確認メール: 注文が正常に完了した際に、注文情報を記載して送信されるメールです。メールには、購入内容、発送予定日、支払い情報などが含まれます。
- カゴ落ちメール: 決済前にサイトを離脱した顧客に対し、再度購入を促すために送信されるメールです。顧客に未購入の商品を思い出させ、購入を完了するように促します。
- 発送完了メール: 商品が購入され、発送された際に顧客に通知するメールです。配送業者の情報や追跡番号を含めることで、顧客が商品を追跡できるようにします。
- キャンセルメール: 注文のキャンセル処理が完了したことを顧客にお知らせするメールです。キャンセル理由や返金の詳細なども記載されます。
- 返品完了メール: 返品処理が完了したことを顧客にお知らせするメールです。返品の状態や返金情報を含めることで、顧客に安心感を与えます。
まとめ
Shopifyメールは、Shopifyの管理画面内で一元管理できる便利なメールマーケティングアプリです。月10,000通まで無料で送信できることや、豊富なテンプレートと簡単なカスタマイズ機能を備えているため、初心者でも手軽に効果的なメールを作成・配信することができます。さらに、顧客データと連動しているため、ターゲットに合わせたパーソナライズされたメール配信が可能です。
設定手順や使い方もシンプルで直感的なので、初めての方でも安心して始められます。ぜひ、Shopifyメールを活用して効率的なメールマーケティングを実現しましょう。
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よくある質問
Shopifyメールとは?
Shopifyメールとは、Shopifyの管理画面からメルマガや最新商品情報などを顧客へ直接送ることができるメールマーケティング機能です。
Shopifyメールの料金は?
Shopifyメールは毎月10,000通まで無料で送信できます。10,000通を超えた分は1,000通単位で従量課金制となり、300,000通までは追加メール1,000通につき1ドルの費用がかかります。
Shopifyメールにはどんなテンプレートがある?
Shopifyメールのテンプレートには、注文確認メールやカゴ落ちメール、発送完了メールやキャンセル・返品完了メール用のものなどが用意されています。
顧客全体に一斉送信する方法は?
顧客全体に一斉送信するには、Shopifyの顧客セグメント機能を活用します。まず、Shopifyの管理画面で「顧客管理」を開き、すべての顧客を表示します。その後、「セグメントを作成」をクリックして、すべての顧客を含めた新しいセグメントを作成します。セグメントが作成されたら、Shopifyメールのキャンペーン作成画面に移動し、先ほど作成したセグメントを選択します。これにより、すべての顧客に対してメールを一斉送信することができます。