今年のCommerce+では、投資家、ビジネスリーダー、ブランド創設者が一同に会して、現在のeコマースを加速させるものについて議論しました。また、ブランドが新規顧客にリーチして、既存顧客との関係を強化し、複数チャネルにおけるショッピング体験を高めるために、次に必要なことについても話し合われました。
Shopifyパートナーと開発者にとっては、世界最大のブランドがビジネスの未来をどう考えているか、またShopifyが彼らの成長のために(すべてはマーチャントの期待を超えられるようにビジネスを準備するために)プロダクトをどう構築しているかを聞く良い機会でもありました。今回は、イベントの最大のポイントと、ハイライトされたプロダクトのまとめをお届けします。
自分のブランド、自分のビジネスを構築する
Commerce+で全体的に見られたテーマは、お客さまの真の共感を得て深い関係を築くためにブランドがいかに彼らのストーリーに投資しているかという点でした。
ストアのデザインとコンテンツによって独自のブランドを体現するため、ストアテーマのカスタマイズをもっとコントロールしたいと望んでいるマーチャントと一緒に働くなら、オンラインストア2.0とDawnは、ブランドを世界に示してストーリーを伝え、コマースのビジョンを現実化するうえで強力なツールとなります。
オンラインストア2.0とDawn
オンラインストア2.0は、Shopify Unite 2021で発表されました。これは今までで最大のプラットフォーム上のアップデートです。オンラインストアにおける新機能と改良によって、クリエイティブなカスタマイズ機能が拡張されました。
オンラインストア2.0の機能により、ブランドはテーマの雰囲気をカスタマイズすることが簡単にできるようになり、マーチャントのための柔軟性が向上しています。
新しいエディターを使うと、複数のレイアウト、セクション、ブロックをすべてのページでドラッグ&ドロップしてコンテンツを編集できるため、マーチャントはコードを編集したり、制作やメンテナンスのために技術リソースに頼ったりしなくて済みます。また、アプリブロックやアプリの埋め込みによって、アプリをシームレスにテーマに統合可能です。
ほかにも大きなアップデートがあり、メタフィールドを直接adminで定義、表示、編集できるフレキシブルなストアコンテンツを通じて、ブランドにとって意味のある特定の商品情報を表示するのが簡単になりました。
Dawnはオンラインストア2.0の最初の無料テーマで、Shopifyテーマストアからすべてのマーチャントがインストールできます。リッチメディア、サイト全体の販売セクション、コンバージョン重視のメディア最適化済み商品ページなどが含まれます。Dawnの順応的なレイアウトとシンプルなカラーシステムによって、簡単に設定して使い始めることができます。Shopifyテーマストアには、オンラインストア2.0に対応した40以上のテーマが掲載されています。
あわせて読みたい:Shopifyテーマストアで成功するために必要なこと
Custom Storefronts
技術要件の合理化のためにヘッドレスアーキテクチャを検討しているブランドも、かなり独自のバイヤーエクスペリエンスを実践したいブランドも、ShopifyのCustom Storefrontsによって実現できます。
Commerce+で言及された実際のShopifyマーチャントの例がこちらです。
- Allbirdsのモバイルアプリは、マジカルな拡張現実(AR)機能によってお客さまがバーチャルで靴を試せるようになっています。
- OffLimitsはアニメキャラクターによってバイヤージャーニーをガイドし、ゲーム化されたチェックアウトとシリアルの楽しい購入体験を提供しています。
- Yoléléは、おいしい商品を探せる唯一無二のビジュアルエクスプローラーを作成しました。
- ZSA はエルゴノミックのMoonlanderキーボードをパーソナライズする高度なカスタマイズ機能を提供します。
Shopifyは最近、2つの新しい開発者向けプロダクトをアナウンスしました。Hydrogen(フロントエンド開発者向けフレームワークとShopifyのカスタムフロントストアを構築するSDK)とOxygen(HydrogenのストアフロントをShopifyに直接ホストするシステム)です。
HydrogenとOxygenに対する投資によって、開発者はShopifyの数百万のマーチャントを支えるインフラと専門技術を活用しながら、表現豊かでクリエイティブなストアフロント体験の構築が可能となります。
あわせて読みたい:Shopify Unite 2021で発表した内容
次世代の消費者がいる場所で彼らとつながる
消費者が望んでいるのは、彼らのやり方でブランドが関係を築くことです。そのような真摯さ、そしてブランドとそのストーリーとの関わりにおけるフィーリング、消費者が購入を決断するうえで重要なのはそこです。
ただ、デジタルコマースが躍進して、現実的な手触りのあるブランドエクスペリエンスを提供するのがむずかしくなっているため、指先で世界と触れ合うことに慣れているオーディエンスとのつながり方をブランド側が理解することは、今まで以上に重要です。そしてそのためには、人間の感情と欲望を深く理解することが要求されます。
デジタルコマースが躍進して、現実的な手触りのあるブランドエクスペリエンスを提供するのがむずかしくなっているため、指先で世界と触れ合うことに慣れているオーディエンスとのつながり方をブランド側が理解することは、今まで以上に重要です
Humanraceの創設者で音楽業界のアイコンであるPharrell Williamsは、なぜD2Cモデルでスキンケアブランドを始めたのか、その考えを共有しました。その理由は、人々とのつながりの構築に深く根ざしています。
「わたしたちはつねにダイレクトなつながりを求めています。ダイレクト・トゥ・コンシューマー(D2C)は、パーソナルにつながるということです」とWilliamsは言います。「スキンヘルスは、大切に扱われるべきものと思っています。同じように感じて同じようなアドバイスを求める人たちとつながることで、彼らのそばにいたい。商品だけの話ではなく、人と体験の話なのです。」
同じように感じて同じようなアドバイスを求める人たちとつながることで、彼らのそばにいたい。商品だけの話ではなく、人と体験の話なのです
顧客獲得コストが上がり続けているため、お客さまとの関係をクリエイティブに築き、彼らがいる場所で会うことは、ブランドが際立つために不可欠です。ソーシャルコマースへの注力、そしてSNSを戦略的チャネルとして成長と露出のために活用することが求められます。
ShopifyマーチャントのMented Cosmeticsは、競合ひしめく業界で大躍進した理由を共有しています。このブランドは、商品に最適なオーディエンスとつながるためにYouTubeとInstagramのインフルエンサーとの関係構築を開始しました。会社のストーリーを伝えるために、D2Cモデルを選択した、と共同創設者兼CEOのKJ Millerは言います。
「一番意味があったのは、いかにお客さまと直接話せるか、を問うことです」とMillerは言います。「最終的に、彼らがほかのブランドではなくわたしたちを選ぶ唯一の理由となるのは、わたしたちのこと、商品のことをよく理解しているかどうかです。わたしたちはビーガンで、クリーンで、毎日の美を提供し、完全に自然色で、とくにあなたのためのブランドだと理解してもらうのです。」
最終的に、彼らがほかのブランドではなくわたしたちを選ぶ唯一の理由となるのは、わたしたちのことを理解しているかどうかです
D2Cブランドの成長のために、ソーシャルチャネルが提供している拡大し続ける機会についても話し合われました。
「(SNSでは)たくさんのイノベーションが起こっています」とGym+Coffee共同創設者のDiarmuid McSweeneyは言っています。「ブランドとコミュニティの交流だけではありません。ライブショッピングなどが発展し、SNSはわたしたちのようなブランドにとってさらに重要になるでしょう。そこでは、かなり強力なプラットフォームと強力な戦略によって、つねに関係性を強めていく必要があります。」
ソーシャルコマースの台頭のほかに、クリエイターエコノミー(SNSに特化したクリエイターやキュレーターによるオンラインオーディエンス向けのビジネスとブランドの構築)も広がっています。
世界中で月間平均ユーザー数10億人を誇るTikTokは、その典型(と素敵なダンス)が見られるプラットフォームです。実際、25%のTikTokユーザーは、TikTokを視聴したあとに商品の購入や検索をしていると言っています。また、#TikTokMadeMeBuyItのハッシュタグは46億回以上のビューがついています。
TikTok Shopping
昨年、ShopifyはTikTok統合機能をローンチしました。これは、Shopify内でマーチャントがカタログの同期と購入可能な動画広告を作成できる機能です。
そして、新しいTikTok Shoppingによって、ブランドはTikTokにミニストアフロントを作成できるようになりました。プロフィールにショッピングタブを追加してShopifyの商品カタログと同期することが可能です。TikTokで商品にタグやリンクも付けられるので、おすすめページにコマースをシームレスに接続できます。
ブランドやクリエイターにとっての別の利点として、このコンテンツによるリーチはフォロワー数に依存しないことが挙げられます。TikTokでは、そのコンテンツにもっとも関心があるオーディエンスにシェアされるので、既存のエンゲージメントの高いフォロワーのほかに、オーセンティックな方法で新規オーディエンスにリーチして商品発見機会をもたらします。つまり、オーガニックな商品発見とネイティブなショッピングを通じて、マーチャントやクリエイターはオーディエンスとの関係をさらに深める機会が得られるわけです。
コミュニティを作って大きく成長する
Shopify Creator ProgramのVPであるJon Wexlerは、ストーリーテリングの力と、「人+ブランド=クール」ではなく「人がブランドである」と捉え直すことの重要性を強調しています。
Wexlerはまた、文化人とコマースが交差することで、カスタマーエクスペリエンスと商品イノベーションが再構築されるのをわたしたちは目の当たりにしていると付け加えます。そして、おそらくマイアミ・ヒートのスーパースターであるバスケットボールプレーヤーJimmy Butlerほど良い例はほかにないでしょう。
Butlerが新発見したコーヒーへの情熱と起業家精神と努力が組み合わさり、BIGFACEがローンチされました。ブランドとしてだけではなく、コーヒー豆の背後にいる人たちのストーリーを語り、愛を届けるコミュニティや経験としてスタートしています。
BIGFACE Coffeeのローンチ前にも、わたしたちはCommerce in the Worldシリーズで、どのようにブランドの周囲にコミュニティを形成したいか、コーヒープロセスのすべての局面とそこにいる人々を理解することがなぜ彼にとって重要なのか、彼が知らなかった1つのバブルなカフェなどについて、Butlerに話を聞きました。
「コミュニティがすべてなのだとわたしには感じられます。この商品やコーヒーを販売するだけではなく、BIGFACEはコーヒーを作ってパッケージして届けてくれる人々にお返しをします。彼ら抜きでは何もできないからです」と彼は言っています。
Butlerの視点は、ブランドを構築してストーリーを伝え、インパクトをうみだすことが、大きなゴールに向かって多くの人々が努力を重ねることにほかならないのだと、マーチャントとパートナーに再認識させました。
越境コマースで国境を越えてお客さまにリーチする
eコマースは、世界中に機会が広がっているグローバルな業界です。わたしたちは、世界中のマーチャントが国境を越えてお客さまとつながり、海外の多数のマーケットに参入するという経験を望んていることを直に知っています。2020年だけで、Shopify最大のマーチャントは国際ドメインや複数通貨といった既存ツールを活用して200億ドルの越境売上をうみだしています。
グローバル展開するうえでマーチャントにとって最大の課題となるのが、通貨の換算や言語のローカライズ、ローカルな支払い方法の提供、関税や輸入税などの複雑な要素であり、これらは海外販売の障壁となり得ます。
また、以下のような重要な質問に答えられるだけのインサイトを収集することも大変です。
- 次にローンチする場所は?
- 特定のマーケットにハマる商品は?
- ターゲットとすべきデモグラフィックは?
- 1つの地域とその他の地域でローカルな支払い方法はどう違う?
海外展開がそれほど大変である必要はなく、マーチャントの規模や洗練度に影響されるべきでもありません
海外展開がそれほど大変である必要はなく、マーチャントの規模や洗練度に影響されるべきでもありません。通貨の換算、言語のローカライズ、関税や税金などがグローバル化の障壁となってはいけないのです。そこでわたしたちは、越境コマースの複雑さを取り除いてマーチャントとバイヤーの双方に価値をもたらすために、Shopify Marketsをローンチしました。
Shopify Markets
Shopify Marketsを利用すると、ブランドは越境コマースを管理するのに必要なすべてのツールを備えた集中型のハブを手にすることができます。デフォルトでグローバル展開向けの機能があり、データドリブンな海外戦略を構築可能です。Shopify Marketsは、クライアントのマーチャントが以下の内容を実践する助けとなるでしょう。
- 一元化された管理画面から簡単に新規マーケットに参入。ローンチ、最適化、マーケット全体のパフォーマンスの測定が含まれ、自動的に管理されたきめ細かな越境販売が可能です。
- 単一のShopifyストアでマーケット特定の購入体験を作成。適切なドメインと通貨、言語をストアフロントに表示し、チェックアウト時には適切な関税、手数料、支払いメソッドを表示します。
- Shopify管理画面だけでバックオフィスのオペレーションを最適化。それぞれのマーケットごとに、マーチャントの販売商品、価格、フルフィルメント方法を完全にコントロールできます。
Shopify Marketsについてもっと詳しく
Shopify Marketsのことを詳しく知って、マーチャントの成長を促進しましょう。マーチャントはアーリーアクセスを今すぐ申請できます。
詳しく読むチャネルを開拓して戦略を拡大する
成長のための万能な戦略はありません。2022年を見越してマーチャントの頭の中では、オムニチャネル、海外マーケット、卸売、オーディエンスの増加など、戦略の拡大図が描かれています。とくに消費者はデジタルコマースとボーダーレスなショッピングをどうやら歓迎しているようなので、拡大戦略は重要です。
Bombasの最高マーケティング責任者であるKate Huyett、Dose & CoのリードデジタルクリエイティブのMarc Day、そしてBalaの共同創設者Natalie Hallowayは、拡大アプローチのヒントを提供しています。
追加チャネルでさらにアクセスしやすくする
Dose & Coは、ニュージーランドで小規模なeコマースストアを始めました。会社が軌道に乗ると、より大きなリテーラーと提携することを決めましたが、これは流通を増加させるためだけでなく、若者ほどオンラインやさまざまな場所に頻繁に出ない年配層にリーチするためでもありました。
その後ブランドは4つの海外マーケットに進出しました。またDayは、従来の実店舗モデルから足を運んでもらうメリットがあることも付け足します。
「Dose & Coをできるだけアクセスしやすいものにしたいと思っていました」とDayは言います。「わたしたちのチャネル戦略は、最高クラスのオンラインエクスペリエンスを、ウェブサイト、対面、マーケティング、カスタマーケアチーム、SNSなどを通じて提供することと、それを確立された既存リテーラーと毎年結びつけることで成り立っています。」
あなたのミッションとバリューで新規のお客さまとつながる
Bombasのミッションは、パンデミックの年であっても共感を得られるものでした。
「ミッションは創業ストーリーと不可分です。わたしたちの中心につねにあり、お客さまと共感しあえるものなのです」とHuyettを言っています。
COVID-19の世界的な第一波のあいだ、Bombasのお客さまは寄付関連のメールに今まで以上に高い反応を示しました。そしてブランドのミッションは、パンデミック関連や社会活動など、いろいろな面で共感を呼んでいることがわかりました。
Huyettはまた、Bombasがいかにブランドミッションとマーケティングおよびチャネル戦略のバランスを真剣に考えたかを説明しています。
ミッションをチャネルごとに本当によく検討しました。理想的には、商品とミッションをわたしたちがおこなうすべてに取り入れようとしています
「商品とミッションは深く結びついています。かなり早い時期から、わたしたちはミッションを後付けにしたくないと思っていました」と彼女は言います。「わたしたちがやっていることを理解するために人々が深く掘り下げないといけないようなミッションにしたくなかったのです。そこで、ミッションをチャネルごとに本当によく検討しました。理想的には、商品とミッションをわたしたちがおこなうすべてに取り入れようとしています。」
新たな販売モデルの追求
B2Bのeコマースは最速の成長を見せる販売モデルの1つとなっています。B2Bのeコマースプラットフォームのイノベーションとテクノロジーが、これを加速させています。
実際、多くのD2CブランドがB2Bへと拡張展開しています。あるブランドにとっては、商品へのリテーラーの要求を満たして成長するための対応であり、別のブランドにとっては、流通チャネルをつかんで新規マーケットに参入するための未開拓の機会を積極的に認識することを意味します。
Shopify PlusのためのB2B
ShopifyはB2Bに大きな投資をしています。マーチャントがビジネス顧客に販売する際に経験する課題に取り組み、より多くのマーチャントがD2CとB2Bの両方で販売できるように成長の機会を開いています。
わたしたちの新しいB2B機能は、2022年の前半にスタートする予定です。プラットフォーム上にダイレクトに構築しているため、Shopify PlusのマーチャントはB2BとD2Cの両方のビジネスを管理できます。各バイヤーごとにパーソナライズした価格や支払い条件、そしてシームレスなB2Bチェックアウトフローが提供され、一元化された管理画面でコントロール可能です。
データとオートメーションでよりスマートに
Commerce+は最後に、よりスマートなコマースを設計するためのツールや技術について確認しました。
戦略的決定に情報を与えるデータにアクセスし、時間を節約して会社独自の課題を解決できるカスタムソリューションを利用するときに、そのブランドのコマースはスマートになります。
ShopifyQL Notebooks
1つの領域で発生したビジネスの疑問はすぐほかの場所にまで行き着きます。クライアントのマーチャントと一緒に働いていると、クライアントのビジネスの複数の局面に入り込んで以下の疑問に直面していることがよくあるはずです。
「なぜ売上が伸びた? この商品は通常より売れたけど、なぜ? マーケティングキャンペーンのおかげ? 違う。リピーターが売上を押し上げた? いや、新規顧客からのボリュームだ。ではどのチャネルから彼らは来ている?」
ShopifyQL Notebooksという新しい機能が、マーチャント(および彼らをサポートするShopifyパートナー)のデータストーリー活用を支援するために、2022年にローンチされます。Notebooksによって、マーチャントは単一のインターフェースで複数ソースによるデータセットを探索してビジュアル化する柔軟性が得られます。
ShopifyQL Notebooksは、マーチャントが連続的なビジネス課題を探求して、データストーリーを書く際に問題を広く理解することを可能にします。ショップから直にデータを取得でき、結果を確認し、仮説を立て、複数フォーマット(テキスト、画像、マークアップ)のビジュアライズによって調査を続けることができます。データを別の場所に移管したり、異種ソースを切り替えたりする必要はありません。
ShopifyQL Notebooksによって書かれたデータストーリーは、コマース用に構築された専用のデータクエリ言語であるShopifyQLによって機能します。コマース利用が前提となっているため、ShopifyQLにはコマース特有の構文が含まれ、コマース指標(コンバージョン率やライフタイムバリューなど)がたくさんあり、マーチャントがより早く最小限の労力でインサイトが得られるように支援します。
新しいShopify Flow
Shopify Plusのマーチャントは、Shopify Flowアプリを使って、ストアのタスク、キャンペーン、プロセスを自動化するeコマースのワークフローを構築できます。Shopify Flowは、ブランドの既存アプリとビジネスツールをつないで、さらなるオートメーションを可能にする役割も担い、マーチャントはビジネスの成長により一層フォーカスする時間が得られます。
以下の重要な改良が、最近Shopify Flowに追加されました。
- Admin APIでほとんどすべてのデータポイントにアクセスできる能力:この能力により、マーチャントは以前よりShopifyデータを深く利用でき、Shopify Flowで可能となる使用ケースが大幅に増えます。たとえば、ブランドは注文内の特定の商品データからワークフローを構築できます。
- より複雑なワークフローが可能に:ブランドはShopify Flowの高度な条件ロジックを活用してより柔軟なワークフロールールを作成し、最終的にもっと複雑なオートメーションを構築可能です。また、新しいShopify Flowによって、マーチャントは高度な正確性を提供するためにオートメーションの内部で特定のオペレーションの順序を決定することができます。
- さらにシンプルになったナビゲーション、UX、エコシステム連携:Shopify Flowのアクション、条件、トリガーを検索することが今までよりも速く簡単になりました。ワークフローの修正や削除がシンプルになり、Shopify Flowにつながっているサードパーティアプリを確認することも簡単になっています。
そしてまもなく、FlowのパワーはPlusだけではない多くのマーチャントの手に渡ります。もしあなたのクライアントがこのことに関心があるようでしたら、今後数ヶ月のアップデートにご注目ください。
Commerce+でマーチャントのビジネスアプローチについて学ぼう
ブランドのストーリーテリングから、拡大のための次世代とのつながり、そして国際的な成長まで、今年のCommerce+は、マーチャントがビジネスの最適化と成長をどのように考え、コマースツールを活用しているかを知る特別なマスタークラスとなりました。
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原文:Dani Ng-See-Quan 翻訳:深津望