ハンドメイド販売ができるサイトは、EtsyやCreemaのようなハンドメイド作品を専門に扱うハンドメイドマーケット以外にもオリジナルのネットショップやフリマアプリなどがあります。それぞれ特徴やメリットが異なるため、自分にあったサイトを選ぶのが重要です。
この記事では、おすすめのハンドメイド販売サイト9選と選び方について解説しました。
ハンドメイド販売におすすめのサイト・アプリ
- Base
- minne
- Creema
- Etsy
- iichi
- メルカリShops
- Stores
- Shopify
- カラーミーショップ
1.BASE(ベイス)
- 運営会社:BASE株式会社
- 初期費用:スタンダードプラン:0円、グロースプラン:0円
- 月額料金:スタンダードプラン:0円、グロースプラン:16,580円
- 決済手数料:スタンダードプラン:3.6~4.6%+40円、グロースプラン:2.9~3.9%
- 販売手数料:スタンダードプラン:3%、グロースプラン:0円
- 振込手数料:一律250円 ※20,000円未満:事務手数料500円
BASE(ベイス)は、初心者でも簡単に無料でネットショップが開設できるサービスです。
ハンドメイドマーケットと異なり、デザインテンプレートなどカスタマイズでき、自分だけのショップを展開できるため、一つのブランドとして認知されやすいでしょう。
「BASEかんたん決済」を利用すれば、決済を代行してくれるので、一般的なハンドメイドマーケットと同じようにユーザーと直接代金のやり取りをせずに販売できるのが特徴です。手数料が少し複雑なため、事前にサイト上の料金シミュレーションを使用することをいおすすめします。
2.minne(ミンネ)
- 運営会社:GMOペパボ株式会社
- 初期費用:0円
- 月額料金:0円
- 販売手数料:10.56%
- 振込手数料:220円
minne(ミンネ)は、スマホで手軽に出品できるのが特徴の販売サイトです。
minneは国内最大級のモール型販売サイトであり、アクセサリーや生活雑貨など2023年時点で1,635万点以上の作品が出品されています。
ハンドメイド販売のノウハウの公開や特集記事への掲載などサポートも充実しているため、初心者でも安心して利用できるでしょう。また、食品の販売や、販売者の負担ゼロで海外発送ができることも特徴です。
20〜40代の女性ユーザーが多く、小物やアクセサリーの出品数が多い傾向にあります。
3.Creema(クリーマ)
- 運営会社:株式会社クリーマ
- 初期費用:0円
- 月額料金:0円
- 販売手数料:作品・素材:11%、フード:15.4%、中国語版サイト:21%+42円
- 振込手数料:30,000円未満:176円、30,000円以上:275円、※PayPay銀行利用:一律55円
Creema(クリーマ)では、広告配信機能やキャンペーンが設定できる機能など多種多様なPRツールを利用できるため、集客力を重視したい人におすすめです。
国内だけでなく、台湾や香港でもサービスを提供しており、月間2,200万人のユーザーが利用しています。作家のインタビューコーナーがサイト内に設置されているので、作品に対する想いや魅力をアピールすることもできるでしょう。
また、アクセサリーや小物以外にも、食品やアルコールなどの販売もできます。
4.Etsy(エッツィー)
- 運営会社:Etsy,Inc.
- 初期費用:0円
- 月額料金:0円
- 販売手数料:6.5%+PayPal入金手数料+出品料0.20米ドル
- 振込手数料:6%+0.30米ドル
Etsy(エッツィー)は、世界中のユーザーに利用されているアメリカ発祥のマーケットプレイスで、国内だけでなく海外向けにハンドメイド作品を販売したい人におすすめのサイトです。
Etsyの日本での知名度はあまり高くありませんが、アメリカを始めとする世界中に9,390万人以上の利用者がいるのは魅力といえるでしょう。自動翻訳機能や通貨の自動為替換算など便利な機能も揃っているので、ハンドメイド作品をグローバルに展開したい人は、ぜひEtsyを利用してみてください。
2023年から日本でもEtsyペイメントが利用できるようになり、ショップを新しく開設できるようになりました。Etsyペイメントの導入により、クレジットカードやApplePayなどでも決済が可能になっています。
5.iichi(イイチ)
- 運営会社:iichi株式会社
- 初期費用:0円
- 月額料金:0円
- 販売手数料(成約手数料):生産者(作り手):20%、小売:15%
- 振込手数料:160円、※PayPay銀行利用:55円
iichi(イイチ)は、木工品や革細工などのクラフトや手工芸を多く扱っていることから、プロの作家や職人として活動している人に向いている販売サイトです。
ほかのハンドメイドマーケットと異なり、焼き物や宝飾品など比較的高額な商品が販売されています。また、ワークショップやイベントの開催を通知する機能を搭載しているのも特徴です。
セレクトショップや専門店も「繋ぎ手(小売店)」として出品できることから、一般的な手作り製品よりもプロの職人による製品が多い傾向にあります。
6.メルカリShops
- 運営会社:株式会社メルカリ
- 初期費用:0円
- 月額料金:0円
- 販売手数料:10%
- 振込手数料:200円(100万円まで)
メルカリShopsでは、国内トップクラスのフリマアプリである「メルカリ」内に、ハンドメイド販売のショップを開設できます。メルカリは毎月2,200万人以上が利用していることから、集客力が高く、初心者でも売り上げにつなげやすいでしょう。
メルカリアプリのショップタブから「ショップ開設をする」を選ぶだけで簡単にハンドメイド販売の手続きが進められます。ハンドメイド作品のなかでも、人気や需要が高くメルカリで一瞬で売れやすいものは以下のとおりです。
- アクセサリー
- オリジナルアイコン
- 入園グッズ
ただし、メルカリでは知的財産権を侵害するような商品の出品は禁止されています。たとえば、〇〇風や〇〇系といった権利侵害の恐れがあるキャラクター名やブランド名を商品名や商品説明に記載しているハンドメイド作品は、違反となるため注意しましょう。
7.STORES(ストアーズ)
- 運営会社:STORES株式会社
- 初期費用:0円
- 月額料金:フリー:0円、ベーシック:2,980円
- 販売手数料:0円
- 決済手数料:フリー:5.5%、ベーシック:3.6~3.9%
- 振込手数料:自動入金:0円、※手動入金:売上金額10万円以上:0円、売上金額10万円未満:200円
STORES(ストアーズ)は、予約販売やギフトフォームの設置など無料で利用できる範囲が広いため、コストを抑えてショップを開設したい人におすすめです。専門知識がなくても48種類のテンプレートから気に入ったデザインを選ぶだけで、簡単におしゃれなショップをつくれるでしょう。
Instagramと連携することで、音楽や動画などのオリジナルのデジタルコンテンツの販売もできます。定期販売や予約販売、クーポン作成などショップ運営に便利な機能が揃っているのも特徴です。
スピードキャッシュという、手数料を払うことで売り上げが翌日振込される仕組みもあります。
8.Shopify(ショッピファイ)
- 運営会社:Shopify Inc.
- 初期費用:0円
- 月額料金:スターター:750円、ベーシック:3,650円、スタンダード:10,100円、プレミアム:4,400円
- 販売手数料:0円
- 振込手数料:0円
Shopify(ショッピファイ)は、簡単にオリジナルのネットショップを開設できるEコマースプラットフォームです。世界中で利用されており、オリジナルのカスタムドメイン名やショップ運営に必要なさまざまな機能を備えています。
また、Etsy利用者は、移行ツールを利用して簡単にEtsyからショップを移行できます。あるいは、Shopifyの統合アプリを利用することでEtsyと並行してショップ運営することもできるでしょう。
そのため、Shopifyは、Etsyを利用していた人がハンドメイド販売を本格的にビジネスとして始めるのにも最適です。
9.カラーミーショップ
- 運営会社:GMOペパボ株式会社
- 初期費用:フリープラン:0円、レギュラー:3,300円、ラージ:3,300円、プレミアム:22,000円
- 月額料金:フリープラン:0円、レギュラー:4,950円、ラージ:9,595円、プレミアム:39,600円
- 販売手数料:0円
- 振込手数料:金融機関や金額によって異なる
カラーミーショップは、約80種類のデザインテンプレートを自由にカスタマイズできるため、ショップの世界観が伝わるような独自のデザインにしたい人におすすめです。ハンドメイド販売に必要な顧客管理機能やクーポン機能も揃っているため、効率のよいショップ運営ができます。
基本的にネットショップを開設する際には、特定商取引法によって個人情報の表示が義務付けられています。しかし、フリープランに登録している個人や個人事業主であれば非公開にできるため、個人情報の公開に不安を感じている人も利用しやすいでしょう。
ハンドメイド販売サイトの選び方と注意点
以下の点に注意して、ハンドメイド製品販売サイトを選ぶのがおすすめです。
- サイトの特徴や取扱商品の雰囲気は自分の作品と合っているか
- 適切な運営コストか
- 必要な機能が備わっているか
1.サイトの特徴や取扱商品の雰囲気は自分の作品と合っているか
売れるハンドメイド作品の種類や傾向は販売サイトごとに異なるので、自分の作品と近い商品を扱っているサイトを選ぶのが重要です。
たとえば、プロの作家や職人が多く利用しているサイトでは、初心者の作品は見劣りしてしまう可能性があるため、売り上げにはつなげにくい傾向にあります。
一方、さまざまなレベルの作家が登録しているサイトなら、初心者であってもユーザーの好みに合う作品であれば、手に取ってもらいやすいでしょう。
また、ユーザー層もサイトによって女性中心や若者中心などと異なるので、自分の作品のターゲット層と合っているかどうかリサーチすることも大切です。
2.適切な運営コストか
予測される売り上げと運営にかかるコストを比較したうえで、販売サイトを検討する必要があります。
個人でハンドメイド販売をする場合、手数料や利用料などの運営コストが高いと十分な売り上げをあげられません。
たとえば、初期費用や月額費用はかからない販売サイトが多いですが、販売手数料は8〜12%程度とサイトによって差があります。また、配送業者と連携し、割安で発送できる販売サイトもあります。
3.必要な機能が備わっているか
顧客管理や出品のしやすさなど、自分がショップ運営する上で必要な機能が備わっているかも重要な選定ポイントです。
販売サイトによって利用できる機能が異なるため、どのような機能を利用したいか事前に考えておくとよいでしょう。たとえば、ショップによって以下のような機能の有無があります。
- 予約販売機能
- お知らせ機能
- クーポンやキャンペーンの設定機能
ShopifyのようなEコマースプラットフォームは、カスタマイズ性や拡張性もあるため、後にショップ運営を円滑に行える機能を追加することもできますが、モール型の商品を出品するサイトではそうはいきません。
ハンドメイドマーケットに必要な機能が用意されていなければ、オリジナルのネットショップの開設を検討してみるのもおすすめです。
まとめ
ハンドメイド販売サイトには、ハンドメイド作品を専門に扱うハンドメイドマーケット以外にもオリジナルのネットショップやフリマアプリなどがあります。
ハンドメイドの販売サイトを選ぶ際は、サイトの雰囲気が作品のテイストと合っているかどうかや運営にかかるコスト、機能面を比較するのが重要です。適切な運用コストで作品のテイストとマッチしているサイトであれば、個人でも利益があげられる見込みは十分にあるでしょう。
よくある質問
ハンドメイド販売アプリの手数料の相場は?
一般的なハンドメイド販売アプリの販売手数料の相場は、売り上げの5〜10%程度です。
また、振込手数料は200円前後に設定されている傾向にあります。
ハンドメイド販売サイトにはどのような種類がある?
ハンドメイド販売サイトには、主に3つの種類があります。
- ハンドメイドマーケット:ハンドメイド作品を専門に販売するサイト
- ネットショップ:オリジナルのハンドメイド販売サイト
- フリマアプリ:フリーマーケットを利用してハンドメイド販売ができるサイト
それぞれ特徴が異なるため、ハンドメイド販売のやり方の記事も参考に自分に合ったサイトを探しましょう。
ハンドメイド販売で売れやすい商品は?
ハンドメイド販売で売れやすい商品は、以下のとおりです。
- アクセサリー
- 布製品
- 革製品
- ベビー用品
- スマホ製品
子どもの入園・入学シーズンには、入園グッズも売れやすい傾向にあります。
Etsyみたいなサイトはほかにある?
Etsyに似ている主なサイトは以下のとおりです。
- Shopify
- minne
- Creema
Shopifyは、オリジナルのネットショップを開設できるため、Etsyに似た雰囲気にしたり、カテゴリー設定やサイト分析などEtsyと同様の機能を持たせたりすることができます。
minneやCreemaは、Etsyと同様にハンドメイドマーケットなので、ネットショップ構築の専門知識がなくてもサイトに登録するだけで気軽に利用できます。