TikTok(ティックトック)は、若い世代に人気のSNSです。近年では日本でも動画をシェアして楽しむだけではなく、TikTokを使って稼ぐ人も少なくありません。TikTokを使って自社ECサイトやブランドの認知度を高めるためには、戦略的に投稿をする必要があります。特に、閲覧者数や「いいね」、フォローを集めるには、ターゲット層に見てもらいやすい投稿時間を知り、その時間に合わせて投稿する必要があります。
ここではTikTokでバズる時間帯を、平日と土日祝日にわけてまとめています。TikTokでバズる方法を探している人は、ぜひこの日本時間に合わせた投稿時間ガイドを参考にしてみてください。
TikTokでバズる時間帯(平日)
TikTokで平日にバズる時間帯は主に4つあり、7時~9時、11時~14時、16時~18時、そして23時~1時です。なぜこの時間帯にバズりやすいのか、時間帯ごとに解説していきます。
TikTokでバズる時間1:平日朝7時~9時
朝7時~9時は、目覚めてすぐか、通勤通学のためバスや電車で移動している人が多い時間帯になりますが、TikTokを視聴する人もたくさんいるため、このタイミングはバズりやすいと言われています。この時間帯は、視聴はするものの自分で投稿する人は比較的少ない傾向にあることから、競合が少なくおすすめに表示されやすいメリットもあります。
さらに、この時間帯に投稿した動画がバズると、昼の時間帯におすすめに表示されやすくなり、より多くのコメントや「いいね」を集められる可能性があります。
TikTokでバズる時間2:平日昼11時~14時
平日の昼11時~14時は仕事や学校のランチタイムとなるため、食事や休憩をとりながらスマホをチェックするついでに、TikTokを視聴する人が多い時間帯です。また、買い出しや掃除、洗濯などの家事を終えた主婦の視聴も増えるタイミングと言えます。
この時間帯の投稿は、平日よりも休日の方が視聴者数が多い特徴があるため、認知度向上を目指す際やブランディングには休日の昼11時~14時の投稿を活用するとよいでしょう。
TikTokでバズる時間3:平日夕方16時~18時(ゴールデンタイム)
夕方16時~18時は学校や仕事が終わり帰路につく人が多い時間帯です。つまり朝と同様、バスや電車などで移動しながらTikTokを視聴する人が多くなります。高校生や大学生などの学生は、帰宅途中や帰宅しながら友人と一緒にTikTok動画を楽しむ人も少なくありません。若年層の視聴者が多いことから、この時間帯はゴールデンタイムとも呼ばれます。
また、学校や仕事が終わったタイミングであることから、時間制限のある朝や昼の時間帯とは異なり、ゆっくりと動画視聴をしてもらえる時間帯でもあります。一方で、この時間帯はTikTokへの投稿も増えることで知られており、多くの動画がアップロードされているため、競合が多いタイミングです。そのため、おすすめに表示されるためには、投稿が視聴者の興味を引くものである必要があります。この時間帯を狙うなら、動画の質を特に意識すると良いでしょう。
TikTokでバズる時間4:平日夜23時~1時
夜23時~1時は就寝前となるため、ソファーやベッドでTikTokをゆっくり視聴する人が多く、バズる時間帯の一つとなっています。塾や残業を終えて帰宅し、落ち着いて過ごせる時間帯とも重なるため、さまざまな年代のユーザーがTikTok動画を視聴しています。そのため、幅広いターゲット層に訴えたい商品やサービスがある場合には、この時間帯の投稿が最適です。ただし、夕方の時間帯と同様、投稿数が増えるタイミングでもあるため、他の投稿との差別化を図るための工夫が必要となります。
TikTokをはじめとしたSNSマーケティングを行う際には、これらのバズる時間帯を意識して投稿することで、より多くのユーザーに情報を届けることが可能となります。ただしインスタグラムやFacebookなど、使用するSNSによって最適な時間帯が異なりますので、投稿先に合わせて時間を調整しましょう。
TikTokでバズる時間帯(土日祝日)
TikTokで土日祝日にバズる時間帯は、昼11時~14時と夜23時~1時です。この時間帯にバズりやすい理由を見ていきましょう。
TikTokでバズる時間5:土日祝日昼11時~14時
平日と比較して土日祝日はゆったりと過ごしているユーザーが多く、このため朝の時間帯ではなく昼の11時~14時がバズりやすくなっています。特に休日のこの時間帯は一週間の中でも閲覧者が多い時間帯です。そのため、認知度向上やブランディングにも最適の時間帯と言えます。
TikTokでバズる時間6:土日祝日夜23時~1時
土日祝日の夜23時~1時も就寝前の時間帯となるためTikTokを閲覧するユーザーが多く、バズる時間帯の一つとなっています。特に、土曜日や連休中など翌日が休みの場合、時間を気にせずTikTokを閲覧している人が多く、普段夜遅くまで起きていないユーザー層も視聴しているという特徴があります。
TikTokでバズる曜日
TikTokでバズる曜日は、金曜日と土曜日です。金曜日と土曜日は翌日が休みの人が多いという特徴があります。休日前は時間的、心理的に余裕を持って過ごせる人が多く、ゆっくりとTikTok動画を楽しむユーザーが増えるためです。また、休前日はそうでない日に比べてTikTok視聴時間が増える傾向にあり、再生回数や「いいね」を増やしやすくなります。なお、週末はTikTokの動画投稿が減少傾向にあるため、いったん金曜日にバズった投稿は、他の投稿に埋もれることなくそのまま週末になっても再生回数や「いいね」を伸ばすという動きが見られます。特に金曜日は、多くの人にアピールしたい内容を投稿するとよいでしょう。
TikTokでバズりにくい曜日
月曜日と水曜日はバズりにくくなっています。週の初めである月曜日と、週の真ん中の水曜日は、アクティブユーザーが少ないことで知られており、他の曜日に比べて「いいね」やコメントなど、ユーザーのリアクションが少ないという特徴があります。月曜日と水曜日はTikTokを視聴する時間的余裕がないことが考えられるため、再生回数を伸ばしたい場合は、月曜日と水曜日を避けて投稿すると良いでしょう。
ターゲット層に合わせた投稿時間の見つけ方
特定のターゲット層に合わせた投稿時間を見つけるには、TikTokのインサイト機能の活用が効果的です。TikTokで商品やサービスを紹介したり、ブランドの認知度を高めたりするためには、ターゲット層が視聴している時間帯を知り、それに合わせた投稿を行うことが効果的です。インサイト機能を使ってベストな投稿時間を見つける手順は、以下のとおりです。
1. TikTokのアカウントタイプをビジネスアカウントに切り替える
TikTokでは個人アカウントとビジネスアカウントを選択できますが、インサイト機能を使用するには、ビジネスアカウントを選択している必要があります。アカウントタイプの切り替えは、TikTokアプリから以下の手順で実行できます。
- TikTokアプリの画面下部右側にある、「プロフィール」のアイコンをタップする
- 画面上部右側にあるメニューボタンをタップし、「設定とプライバシー」をタップする
- 「アカウント」をタップする
- 「ビジネスアカウントに切り替える」をタップし、アカウントの種類を切り替える
- 指示に従い、活動内容に合ったカテゴリーを選択する
- メールアドレスや自己紹介を追加する(スキップ可能)
上記の手順を完了させることでビジネスアカウントに切り替えることができ、インサイト機能を使用できるようになります。
2. クリエイターツールからインサイトを確認する
プロフィール画面から画面上部右側にあるメニューボタンをタップし、「クリエイターツール」をタップすることで、さまざまな指標(インサイト)を表示できるクリエイターツールのトップページが確認できます。このトップページには、動画の視聴数や純フォロワー数(新規フォロワー数)、「いいね」数などが表示されているほか、人気急上昇中の動画を見ることもできます。ページ上部右側にある「すべて見る」をタップすると、クリエイターツールの詳細情報を閲覧できます。このツールは、以下の4つのタブに分かれています。
- 「概要」タブ:動画の視聴数やプロフィールの表示回数、「いいね」の数、コメント数、シェアされた数、ユニーク視聴者数(動画を視聴した実人数)が確認できます。
- 「コンテンツ」タブ:投稿した動画の日付、時間帯別の再生回数や、人気のある動画が確認できます。
- 「フォロワー数」タブ:フォロワーの増減や性別、年齢層、国や地域などが確認できます。
- 「LIVE」タブ:LIVE配信の際の最大同時視聴者数や、LIVE配信時に獲得した新規フォロワーの数などのデータが確認できます。
3. 「フォロワー数」タブの「もっともアクティブな時間帯」を確認する
「フォロワー数」タブのページ下部にある「もっともアクティブな時間帯」という項目をチェックすると、あなたのフォロワーが頻繁にアクティブになる(TikTokにアクセスしている)時間帯を知ることができます。1週間の情報を確認できるようになっており、このデータを元に何曜日の何時頃にフォロワーがアクティブになるのかを知ることができ、それに合わせて投稿スケジュールを組むことが可能です。フォロワーがアクティブになる時間帯に投稿をすれば、動画が再生回数や「いいね」を伸ばしやすくなり、おすすめに表示される可能性が高くなります。
4. 「コンテンツ」タブでTikTok投稿ごとのアクティビティを分析する
「コンテンツ」タブから、投稿した動画ごとのアクティビティを分析することができます。このページでは、動画ごとに時間帯別の再生回数が確認したり、人気の動画はどれなのかといった情報を得たりすることができます。上記3.に記載したフォロワーがアクティブになる時間帯の情報と照らし合わせることで、どの時間帯に動画を投稿すべきかを予測できるでしょう。
インサイト機能で得たデータと分析結果をもとに、TikTok動画を投稿する時間帯や曜日のスケジュールを立てましょう。ユーザーの行動はある程度パターン化されていることが多いものの、流動的であるため、一度立てたスケジュールは随時更新する必要があります。日常的にこれらのデータを確認・分析し、必要に応じて投稿スケジュールを変更することで、安定した再生回数獲得を目指せます。また、TikTokについている予約投稿機能を活用することで、リアルタイムで動画投稿ができない場合にもスケジュールに合わせた投稿が実現します。ただし、予約投稿機能はTikTokのブラウザ版でのみ利用できますので注意しましょう。
TikTokアカウントを使用し始めたばかり、あるいは投稿した動画の数が少ない場合には、インサイト機能で十分なデータを得られない可能性があります。その場合には、前述のバズる時間帯・曜日のほか、TikTokのユーザー統計データも参考にしてください。
TikTok動画のエンゲージメント率を高める方法
投稿したTikTok動画のエンゲージメント率(コンテンツに対する「いいね」やコメント、シェアなどの反応率)を高めるには、動画を最適な長さにし、最新のトレンドを反映した内容にするのが効果的です。
バズる時間帯を狙ってTikTok動画を投稿しているのに再生回数や「いいね」の数が伸び悩む、フォロワーの増加につながらないといったケースは少なくありません。その場合は、時間帯ではなく、投稿の内容を見直す必要があるでしょう。
動画の長さを最適化する
TikTok動画の長さは、投稿内容に合わせて最適化することでエンゲージメント率を高めることができます。
TikTokで作成できる動画の長さは最大60秒まで、アップロードできる動画の長さは最大3分までです。しかし、TikTokユーザーは15秒程度の短い動画を好む傾向にあります。短い動画は最後まで視聴してもらいやすい、気軽に「いいね」を付けやすいといったメリットがあり、エンゲージメント率が高まりやすい傾向にあります。ランキングやお役立ち情報など、情報量の多い投稿の場合には、60秒~3分の長さでもよいでしょう。ただしその場合は、視聴者が飽きずに最後まで視聴できるような工夫が必要です。
トレンドを反映した投稿にする
TikTokは流行を反映した動画が人気となる傾向にあるため、世の中の流行りや風潮を投稿に取り入れると、エンゲージメント率が高まりやすくなります。トレンドを把握するには、以下の方法がおすすめです。
おすすめや人気急上昇中の動画を確認する
クリエイターツールのトップページ下部には、おすすめの動画や人気急上昇中の動画が表示されますが、こうした動画や、動画に使用されているハッシュタグ、楽曲などを確認することで、流行りを知ることができるでしょう。
キーワード検索・ハッシュタグ検索をする
ホーム画面右上の検索窓をクリックし、キーワードやハッシュタグを検索しましょう。検索したキーワードに関連する注目動画やユーザー、楽曲などを知ることができ、トレンドを反映した動画を作りやすくなります。
トレンドの楽曲を使う
内容やキーワードを意識するだけではなく、TikTokで流行っている楽曲を確認して使用することで、トレンドを取り入れた動画を作りやすくなります。こうした楽曲を使うことで、おすすめに表示されやすくなるだけではなく、動画を最後まで視聴してもらえる効果も期待できます。TikTok動画でトレンドのサウンドは、動画作成時に楽曲を選ぶ場所であるサウンドライブラリや、TikTokクリエイティブセンターで探すことができます。
人気クリエイターをフォローする
TikTokで人気のクリエイターをフォローすることで、今後流行する可能性のあるトレンドキーワードや楽曲を知ることができます。TikTok上では、人気クリエイターの投稿をきっかけに、楽曲やハッシュタグがトレンドになることは珍しくありません。
フォロワーの動画をチェックする
フォロワーの動画をチェックすることで、フォロワーがどのようなトレンドに興味関心を持っているのかを知ることができます。あなたのフォロワーがリポストや「いいね」をしている動画にはどのような特徴があるのか、またフォロワーが使用するキーワードや楽曲などをチェックしましょう。
TikTokのトレンドは変化のスピードが速いことで知られています。常に最新の情報をチェックし、話題を投稿動画に取り入れ、流行に乗り遅れないようにしましょう。TikTok動画のエンゲージメント率を高めるには、TikTokマーケティングの記事も参考になります。
まとめ
TikTokで平日にバズる時間帯は、7時~9時、11時~14時、16時~18時、23時~1時の4つとなっています。一方、土日祝日の場合は昼11時~14時と夜23時~1時の時間帯がバズりやすいと言われています。曜日別では、金曜日や土曜日など、翌日が休みであるときに特に投稿が伸びやすくなります。TikTokでバズることを狙う場合は、こうした時間帯や曜日を意識して投稿を行うと良いでしょう。
バズる時間帯に投稿をしているのに思うように人気が出ない場合には、投稿の長さや投稿内容を改善するなど、エンゲージメント率を高める工夫をしてみると良いかもしれません。より効果的なTikTok投稿を目指しましょう。
また、TikTokでShopifyストアの認知度を高めるために活用できるShopifyアプリもあります。ECサイトで販売する商品を簡単にTikTokで宣伝できるため、これからネットショップ開設を予定している人はぜひShopifyの利用を検討してみてください。
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よくある質問
TikTokでバズりやすい時間帯は?
TikTokでバズりやすい時間帯は主に4つあり、7時~9時、11時~14時、16時~18時、そして23時~1時です。TikTok動画は登下校、出勤中や帰宅中、お昼休憩、そして就寝前のタイミングで視聴されることが多く、この時間帯を狙って投稿することで、フォロワー数や「いいね」の数を伸ばしやすくなります。
TikTokでバズる曜日は?
TikTokでバズりやすい曜日は、金曜日と土曜日です。翌日が休みであることから、TikTokを視聴するユーザーの数も視聴時間も増える傾向にあります。逆に、月曜日と水曜日はアクティブユーザーが少なくバズりにくい曜日となっています。
TikTokでターゲット層に合わせた投稿時間帯を知る方法は?
TikTokのインサイト機能を活用して、ターゲット層がTikTokをよく閲覧している時間を分析することで、投稿時間帯を知ることができます。インサイト機能を利用するには、まずTikTokアカウントを個人アカウントからビジネスアカウントへ切り替える必要があります。次に、インサイト機能の「フォロワー数」タブにある「もっともアクティブな時間帯」や、「コンテンツ」タブにある各投稿のアクティビティを確認します。さらに、ターゲット層が頻繁に視聴して「いいね」やコメントなどのエンゲージメントの多い時間帯を割り出してください。
文:Masumi Murakami